一ケタ違っていることを見抜けない人 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

職場で、オトコ後輩にとある3種類の書類を作ってもらっている。

5月、6月、7月、そして今日8月、これで4回作る機会があった。

1回目の5月は、そりゃ、ミスも多いだろう(←と言っても、それ以前に私が作った書類がヤマほどあり、見ればわかるのだが)。

で、ミスを指摘されたら6月、次の機会は直っている。

少なくとも7月、3度目には直っている。

…はずではないか、普通。それがこの御仁は「ほとんど直らない」のである。

 

直すのに厄介でも難しくも何でもないミステイクなのだ。

例えば、「この列は、数字は全て半角」とか「(株)は使わず㈱を使え」だとか、という程度。

本人は「打ち出して見直した」と言うのだが、やっぱりあちこち間違っている。

 

ウン十年前に私が勤めていた職場で、「頻繁に一ケタ間違える」同僚がいた。「0」を1個、余分に書いてしまうのである。

どうしてそんなミスをするのか、なぜチェックした時に見落とすのか、私には全然理解できなかった。ところが所長が、ため息つきながら「(彼女は)どんなに注意をしても、一ケタ間違っていることの気づくことはできない。彼女の注意不足とか努力不足とかという問題ではない。はなから気づけない。そういう人が、一定数いるのだ」というのを聞き、妙に腑に落ちた。

今の職場以上に、前の職場は一ケタ違いなど、命とりだった。

だから彼女は、その職業に「不適格だ」というのが、所長の判断だった。

 

なぜ半角でなければいけないか、なぜ(株)ではダメなのか、理由は伝えてある。

それでも彼は、間違える。

あのとき所長が言ったように、オトコ後輩の注意不足とか努力不足とか、おそらくそういう問題ではないのだ。

そしてやっぱり、これだけ直らないと、気の毒だけど「こういう書類を作る仕事には不適格だ」と言わざるを得ない。

 

そして、さらにもっと深刻なのは、間違いを指摘すると、彼が決まって言う「あ、そうですね」だ。

 

直す手間、直す時間、それだけ別の人の仕事を遅らせているわけであり、まず真っ先に言うのは「すみません」だろう。

時にはもう全然時間がなく、切羽詰まって私が代わって直していても「すみません」は聞いたことがない。もちろん「ありがとうございました」もない。

 

今日もそう。

パソコンの画面上で間違いを一つずつ説明しながら直したが、「そうですね」の連発だった。

だが、これが彼の「普通」なのだ。おそらく悪気など何もない。

そこに「私の基準」を持ち込むから、こちらがどっと疲れるのだ。

 

…ああ、今日も一日、疲れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けない 助言もしない 逃げる我

鞠子

 

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