福島第1原発の処理水放出初日の8月24日、周辺海域で網を設置し翌日採取した魚を調べたところ、トリチウムは「不検出」だったそうだ。
ま、放出初日なんだから、不検出で当たり前でしょう···と思ったが、逆に不安もよぎった。
もし、「不検出」じゃなかったら、こうして発表するだろうか。
初日から検出されたことが公になったら、大問題になり、放出ストップになってしまうのではないか。
水産庁は、今後約1ヶ月、毎日分析するそうだし、あわせて精密分析も継続するとは言っているが、そうしたところで、本当に正しい結果を公表してくれるのだろうか。
精密分析に至っては、私は知らなかったが、既に昨年から実施されていた。その分析データも放出を後押ししたのだろうが、じゃあそのデータ、真実が発表されているのだろうか。
これらの諸情報、放出を正当化できるよう、都合よく公表されてはいないだろうか。
···と、水産庁も環境省もどうしても疑いの目で見てしまう。
そのことに追い詰められ、痛み、さいなまれる第一線の庁&省職員がいるのではないか。
そうして罪の意識に耐えられなくなって、内部告発。
その庁&省職員は、闇に葬り去られ·····まで想像してしまう。
そのくせ、と同時に、放出しなければたまる一方の処理水をどうすればいいのか、堂々巡りで途方にくれる。
ニンゲンを 作ったモノが 追い詰める
鞠子