そうめん、切らすな | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

『ゲンキー』へ買い物に行ったら、お菓子コーナーでスタッフが商品を棚に並べていた。

そのスタッフを見て、ギョッとした。

どう見ても「格闘技の選手」なルックスなのである。

ゲンキーの制服が、はち切れんばかりの腕と足。首の頑丈さもオドロキなほど。

正直、恐怖が走った。

しかし、今さら引き返すのもあまりに不自然が過ぎる。となると、私はどうしてもそのスタッフを通り越さなければならない。

 

こわごわうつむいてカートを押した。

すれ違いざま、彼は「いらっしゃいませ」と言った。

予想とは全然違う、照れくさそうな小っちゃな声で、一気に拍子抜けした。

 

ら、次の瞬間、目の前にカートを押したお品のよさそうなおばあちゃんが現れ、私を通り越してその格闘技スタッフに向かい、

 

「おにいちゃん、そうめんがないんやけど」

 

と、こちらも予想とは全然違う高音の大声で話しかけたのである。

 

ズドンッ、ズドンッてな感じの歩き方で、格闘技スタッフはおばあちゃんの所へ向かった。

頓着ないおばあちゃんは、さらに「そうめん、ここ、いつもあらへんやないの(注:「ないじゃないの」という意味)。いっつも棚、空っぽでしょう。どうなっとるの。そうめん、切らさんといて。ちゃんと置いてよ」とかなりの怒り口調で迫った。

格闘技スタッフは、「すみません。こちらにもありますから」とおばあちゃんを別コーナーに誘導していった。

 

このワンシーンから、私は改めて2つのことを悟った。

 

その1。

人を第一印象で判断してはいけない。

そしてその2。

時として、「隆々な筋肉」より「積み重ねた年齢」の方が怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすでに 恐れ疎まれ 嫌われて

鞠子

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