博多華丸大吉さんが出ているテレビ番組は、なんとなく安心して観ていられる。
この2人の笑いには「人を貶める要素」が全然ない気がする。
それに、華丸さんも大吉さんもギャアギャアしゃべらない。声のトーンや話し方が穏やか。
だから安心していられるのかもしれない。
毎朝、NHKの『あさイチ』を見ながら出勤の支度をしているのだが、大吉さんの進行は、ゲストや他のメンバーをさりげなく引き立てていて、とってもいい感じだなあと思う。特に朝のこの時間帯にはぴったり。
…と思っていたのだが、この前、関テレの『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』を観ていて、「いや待て、そうでもないかも」と思った。
この番組、いつもはかまいたちの濱家くんがMCを務めている。
だが、この前観た回は、『ピザーラ』がお題になっており、芸人のなかで濱家くんが一番食べているという理由で、MCが大吉さんに代わっていた。
そしたら、なんだか、あんまりおもしろくなかったんである。
普段、濱家MCがすごくおもしろいと意識して観ていたことはなかった。題名の通り、レギュラーは華大さんと千鳥であり、かまいたちは準レギュラー。なのになんで濱家くんがMCをするのだろうと前から疑問に思っていたくらいだった。
だけどこの番組は、濱家くんのMCの方が、断然おもしろい。
なにが、と言われても説明できないのだが、少なくとも濱家くんじゃないと、観ていて落ち着かない。
MCも、番組の内容によって「適所」が違う。
同じお笑いの芸人さんであっても、適材適所でなければ大きく差が出るという厳しい世界なのだ。
いまさらそんなこと、つくづく感じた。
笑いつつ 裏の苦労を 垣間見る
鞠子