地元のニュースに「暴力行為法違反の疑いで男4人が逮捕された」という記事が載っていた。
国道で20代の男性が運転する車を取り囲み、暴力行為を働いたのだそうだ。
その国道、片側3車線の幅広い道路で、路肩に強制停車させたのか、脇道に誘導させたのかよくわからないし、逮捕された4人と被害者の関係も全然わからないが、「これは被害者の男性、怖かっただろうな」と思うと同時に、本当に申し訳ないが、笑えてしまった。
その理由は、暴力行為が具体的に明記してあったからだ。
「…乗用車を取り囲み、車体をたたきながら「殺すぞ、お前」「出てこい、こら」などと脅迫し、ドアミラーを壊した疑い」
出てこい、こら、なんて、家具の隅に入りこんだニャンコに声をかけるときの言葉ではないか。
実際に、夜、人に囲まれてこんなことを言われたら顔面蒼白になること間違いないが、「出てこい、こら」などと文字化されると、緊迫感が失せる。
だからこの記事、具体的行為は載せず、「車体をたたきながら脅迫し」の方がいい。字数の関係があるなら、せめて「こら」は取ってほしい。
…と思わない?
「こら」を取り払うと、事実と相違するからダメなんだろうか。
でも「出てこい、こら」は、私はどうにも笑ってしまう。
俺・わたし・わたくし・俺様意味同じ
鞠子