昨日、仲道郁代さんのコンサートに行った帰り、会場近くに「ウワサのパン屋さん:R」があったことを思い出し、寄ってみることにした。
ナビに店名を入れたら、本当に目と鼻の先だった。
5分も走らぬうちに、角地の奥まったところにガラス張りのオサレな店発見。「あ、これか?」と思ったが、看板がない。おまけにナビは「次の四つ角を左に回れ」と指示を出してきた。
で、ナビにしたがって左折。なんのことはない。ナビが行ったのは、その店の裏側だった。
再度一回りし、店に到着。
だがやっぱり看板がない。そこそこ大きな店&駐車場なのに、どこにも店名が表示してないのである。
さらには、「入り口がわからない」。
総ガラス張りで中央に防火扉かと見まごうほどの厚くて背の高い鉄壁があるだけで、入り口がない。
でもなかには、間違いなく人がいる。
正直、途方にくれた。
どう考えても、鉄壁を動かすしかない。だが、全力で押しても動くはずがない。
しげしげ眺めたら、私の目の高さより少し上に「→」と書かれていた。
···横に引くのか···
ようやく理解した。だが、相当に重かった。
そんな顛末の上、やっとなかに入ったが、今度はトレイとトングが見当たらない。スタッフは「いらっしゃいませ」と言ったきり、私に背中を見せて、無言で何やら作業をしている。
トレイ&トングはどこ?
キョロキョロしたが、どうしても見当たらない。
もう聞くしかなかった。
「あのぅ···」
「お決まりですか?」
···ってつまり、「スタッフがパンを取る」というシステムだったのだ。
だったら入店時、「いらっしゃいませ。お決まりになったらお声かけください」と言ってくれればいいのに。
なんと不親切な。
気分を害した。
パンもずいぶんな高単価。
キッシュがおいしそうだったが一切れ800円近くし、とても手が出なかった。
結局、装飾の少ないパン(←つまり多少安価な)ばかり購入した。
今朝、食べたが、油脂が多く私の好みの味ではなかった。
いろんな意味で、ウワサほどじゃなかった。
スタッフの 一言が香を 倍加する
鞠子