出先でいい感じのスキニーを見つけた。
定価を見たら、まさかの「激安:330円(税込)」。金額の横に、「少々難アリ」の表示もなされていた。
330円だもの、ま、難は当たり前だよね、と思ったが、ざっとチェックしたところ難が見当たらない。縫い目が多少、ひきつっているかと思われる個所があったが、履いてしまえば絶対わからない。
試しに試着してみた。
サイズ、ピッタリ。予想通り、ひきつっているかもの部分も、全く目立たない。それに、思ったより温かい。
なにせ330円。1回履いて捨てても惜しくないよな金額だ。
ためらわず、買った。
で、今日、仕事にはいていった。
一日中履いていて、気がついた。このスキニー、生地が「独特なにおいを放つ」のだ。
悪臭というわけではない。
なんと表現すればいいのか。例えば「生地満載の倉庫にいる」みたいな、「生地のにおいが凝縮している」みたいな、「タンスの奥から出してきました」みたいな。
マスクをしていても気になるくらいだから、においの度数は相当なものではないかと思う。
もしかして、「難」はこのにおいなんだろうか。
洗濯したら、取れるのかな。
…いや、洗濯したら縮んではけなくなったりして。
ちなみに「330円」のシールの下は「550円」、そしてその下、最初の値段は「980円」だった。
目の前の 利にとらわれて ゴミ増える
鞠子