スイミングのジャグジーで、しょっちゅういっしょになる感じの悪いおじさん。
全く愛想なく、いつも憮然としている。いや、憮然というよりめっちゃ「オレ様顔」。その表情で、必ず「ジャグジーの真ん中」を占領しているのだ。
前から感じが悪いとは思っていたが、あるときリラクゼーションルームで「机に足を上げて座っている姿」を目撃し、嫌悪感MAXとなった。
昨日も、オレ様顔のおじさんがジャグジーの真ん中にどかっと座り込んでいるのを見た。
いつものごとく、目を合わせることもなく無言で通り過ぎ、私はミストサウナに入ってストレッチ開始。
ところが、たちまちこのおじさんがミストサウナに移動してきたのだ。
まったく、もう。ちょっと遠慮してくれればいいのに、と怒り心頭(←と思う私も十分身勝手なのだが)。
その上、おじさん、咳をし始めた。
いらだち、ますますアップ。私はミストサウナを出た。本当に頭にきて、一瞬、頭に「ちっ
おじさん、転べばいいのに
」なる怖い言葉が浮かんだのである。
その後、気を取り直してシャワー室で髪を洗い、更衣室へ向かおうとしたのだが、なにやら階段あたりで人がザワザワしている。
見ればくだんのおじさんが、タオルで右目のあたりを押さえ、Sさん(←女性の利用者さん)に支えられながら階段を上がろうとしているではないか。
え? なんだ? 何かあったのか? それもSさんと何か???
あとでSさんが教えてくれた。
Sさんがジャグジーにいるとき、おじさん、ミストサウナを出ようとして、ふらっとしたのか足が滑ったのか、ドアのところで転び、右の額のあたりを床で打ったのだそうだ。
出血してはいなかったが、相当腫れていたとか。
ゾッとした。
こういうこと、これまでもときどきあった。
私、悪魔か?
ちらと見た 悪魔の影を あのときも
鞠子