今日は若林顕さんのピアノリサイタルに、愛知県春日井市へ。

 

若林顕さんの名前は知っていたが、ナマで観&聴くのは初めて。パンフによれば、20歳で第37回ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、22歳でエリザベート王妃国際コンクール、ともに第2位という経歴をお持ちなのだそうだ。

 

···で、57歳になられた今、その演奏は、と言うと···

 

第1曲目、ラフマニノフ『前奏曲第16番ト長調Op.32-5』を聴き、「上質な砂糖菓子のような味」と思った。

第2曲目、レビコフ『クリスマス・ツリーOp21よりワルツ』。こちらは、「コニャックのような馥郁とした香り」と思った。

 

以下、全て、とにかく甘い音が鳴るのだ。

ワーグナー『イゾルデの愛の死(リスト編)』など、相当に激しい曲調なのだが、それでも時にフッと甘い音が響いてハッとする。

 

歌うように弾いている、というか。なぁるほど、こういう表現もあるんだなと感動した。

 

ここのところ、金子三勇士さんと亀井聖矢さんという若くて鮮烈&強烈なコンサートが続いたので、なおのこと新鮮だった。

 

ピアノは誰が弾いても音が出るが、弾く人によって全く違う音になるーー改めてそれを目(耳?)の当たりにした気分。

 

 

会場も、めっちゃいい感じだった。
ピアノはまさに芸術品。
圧倒的な存在感。
そこにあるだけで絵になる。
 
 
 
 
 
 
 
 
その色も  輝きもまた  心染む
鞠子
 

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