私は「誰が何を信じようと一向に構わない」人だし、当然「私が何を信じようとほっといてほしい」人。
同時に、自分が信じていることを押しつけられるのがすごく嫌。だから、私も人に押しつけないよう意識している。
····という前提で、相当数の人が信じているらしい人(←肩書きとしては著作家・画家・国際月刊誌初代編集長とあるが、一種の宗教家に思えてならない)が著した本のキャッチコピー
「この一冊があなたを変える、世界を変える」
を見て、イヤな気分になった。
だったら既に、大勢の人が変わっているはずで、世界もとっくに変わっているはずだ。
またこの国際月刊誌、取材中・レイアウト・発送など、ボランティアでなされているのだそうだ。
···って、これもイヤ。自分が信じていることを押しつけている。
いったいどんな主張なのか、興味がなくはない。
だが、決めつけのキャッチコピー&奉仕の押しつけに対する嫌悪感が興味以上で、著書を読む気が失せる。
本当に「あなたを変える」なら、「世界を変える」なら、それを信じている人たちだけで、黙ってやってくれ、と思う。
その過程が真理なら、宣伝しなくとも少しずつ伝播していくはずだ。
···と思う。
力ある 人の力は 見えぬもの
鞠子