傘・クレンジング・鍵 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

「左ひざ・おなか・口中」と身体内部における摩訶不思議もやるせないが、脳内部における摩訶不思議は、さらにやるせなくなる。

 

昨夜、スイミングに傘を忘れた。

車をおりたとき、降っていなかったのである。だが、帰りは絶対降ると思ったので、念のため、傘を持っておりた。傘立てに傘を立てるとき、「もし降ってなくても、帰り、忘れたらだめだぞ」と自分に言い聞かせた。それなのに忘れたのである。

弁解すれば、退館する際、バッグの底部やマイスリッパの消毒、さらには手の消毒など、やることが多すぎる。だから忘れたのだ、と自分に言い聞かせてはみたが。

 

しかし、だね。

つい1か月くらい前も、ここでクレンジングジェルを忘れたのである。

パウダールームで化粧を落とし、目の前にそのまま置きっぱにした。

泳いだ後、ロッカーを開けてクレンジングジェルがないことに気がついた。すぐパウダールームに行ってみたが、もはやそこにはなかった。スタッフに聞いても、結局、出てこなかった。

あんな「手で直接触れるもの」を盗るなんて、いまどき、全く気がしれない。

まだ半分くらいは残っていたのにと思うとくやしくてならないが、もとはと言えば忘れた私が悪い。あきらめるしかなかった。

 

そして今朝、

出がけに車のキーがないことに気がついた。

私の場合、車の鍵も家の鍵もその他の鍵も、全部まとまった束状になっており、さらにキーホルダーもジャラジャラついているため、落として気づかぬようなシロモノではない。なにより、「昨夜、車で帰宅し、家の鍵を開けた」から、今、私はここにいるのである。つまりキー束は、間違いなく家のなかにある。

しかし、いつもの定位置にはない。カバンの中にもない。スイミングバッグの中にもない。テレビ付近、ピアノ付近、台所、お手洗い、洗面所、お風呂の中から冷蔵庫の中まで探してみたが、ない。

焦った。途方に暮れた。これはもう、遅刻する旨、職場に連絡するしかない。

で、結局、キー束は雑貨を入れる小タンスの側面にくっつけたフックにぶら下がっていた。母の存命中はこのフックこそキー束の定位置だった。もう10年以上前の話。以後、一度もこのフックは利用していない。

 

わざわざ言い聞かせたのに、なぜ傘を忘れたのか。

クレンジングジェルを目の前に置いたのに、なぜ置きっぱにしたのか。

キー束を、なぜ昔の位置に置いたのか。

どう考えても、やることが多すぎるから失念したのだ……は通用しない。

 

脳内部、摩訶不思議。

これこそ「老」の最たるものか。

あまりにも哀しすぎる。

 

 

 

 

 

 

できるなら、脳の中身を 見てみたい

鞠子

 

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