千葉県で、神社の境内にわら人形を打ち付けた人が逮捕された。
ご本人は黙秘されているようだが、防犯ビデオにあんなにはっきり写っちゃってては、もうどうしようもない気がする。
で、このわら人形、テレビで見たのだが、つくりがしっかりしていた。
不謹慎だが、ラッピングして「地方の民芸品です」と言われても通ってしまうくらいに見て取れた。その上、頭部にプーチン大統領の顔写真を貼り付け、「抹殺祈願」などと書かれた紙片を忍ばせるなど、相当手のこんだ創作物なのだ。
逮捕された人、72歳・男性。
5月以降、同様の被害が松戸市内の神社10か所以上で確認されており、同一犯の可能性もある。
…ということは…
さらに不謹慎だが、もはや驚嘆するしかない。だって、
材料購入費:自腹。
顔写真のコピー代:自腹。
切り抜く手間・貼る手間・ボディをつくる手間:自腹。
わらが散って、創作後の部屋掃除も面倒そうだ。
さらに、神社まで行く交通費:自腹。
釘を打つ人力もバカにならない。
これだけの負荷を背負ってでもやろうというモチベーションがどこから生まれるのか、どうやって維持するのか、私にはどうしても理解できない。
ウクライナの状況を見て心を痛めても、そこまで負荷を背負う気力は私にはない。
そんなことする時間があったら、間違いなく「飲みながらテレビ観る」方を優先する。
ましてやこんな危険な行動、絶対できない。
つまり、突き詰めれば、私よりこの男性の方が、ウクライナ情勢に関して「圧倒的に真剣」だ、ということだ。その方法はともかくとして、ある意味、「わが身を犠牲にしてまでウクライナの平和を念じている」ということだ。
それと、「わら人形」の効果を信じている「信心深い人」という側面もある。
容疑は器物損壊と建造物侵入。
神社に入ったら、建造物侵入になるのか? そんなこと言ったら、私など、散歩の途中で侵入しまくっているんだけど。
それと蛇足だけど、
「わら人形」がAmazonで売ってること、初めて知った。
5寸釘もセットで1,520円。
ハンマーや軍手がセットになった商品もあるじゃないの。
やるなあ、Amazon。本当に何でも売っている。何でも売りすぎで破綻しやしないか。
もしかしてこの男性も、Amazonで買ったのかもしれないな。
年齢と 気力の質量 反比例
鞠子