お金の感覚がない | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

3月末決算。組織ごとの決算書をつくらなければならない。

これまで全部ひとりでつくっていたのだが、数年前から、5つの組織のみ、担当者が行うことになった。

 

会計や経理の知識がなければ難しい作業かもしれないが、この5つの組織に限って言えば、「普通預金と現金」があるだけで、月1、2回、入出金があるのみ。いわば「おこづかい帳」の延長にすぎない。

 

ところぉが……

 

3月31日現在、普通預金に10,000円入っている。

現金は、金庫に1,000円入っている。

ただし、そのうちの5,000円は、諸事情があって預かっているもの。いずれ、本来の持ち主に返すべき性格のものだ。

さて、この場合、翌期繰越金はいかほどか。

 

(10,000円+1,000円)―5,000円=6,000円

そして、預り金5,000円

 

今朝、最若手オトコ後輩にこの説明をしたら、怪訝な表情でこう言った。

 

「預り金5,000円って言ったって、手元には1,000円しかないんですよね」

 

手元に1,000円しかない、確かにこれは合っている。

 

「…ってか、翌期繰越金は10,000円+1,000円=11,000円ですよね。実際、銀行から全額引き出して来たら、手元には確実に11,000円、あるじゃないですか」

 

もう、どう説明していいかわからなくなった。説明すればするほど、私の言い方も複雑になる一方で、ますます混乱をきたしていくようだった。

 

もちろん実際は、10,000円だ、1,000円だ、などというわかりやすい金額ではない。

 

おそらく、だが、今の若者は、もはや紙幣や硬貨といった「本物のお金」でやり取りすることが激減しているため、「預かっているお金」という実感がわかないのではないか。

この場合、全部現金化し、5,000円を別封筒に入れて封をした状態にし、残りの現金を数えるとかしない限り、理解してもらえないかもしれない。

 

私の説明の仕方が決して上手だとは言わない。

だが、「それほど難しい話じゃない」のになぜわからないのか。そう思うことがすでに、老害なんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

一つずつ 偽の硬貨に 名前貼る

鞠子

 

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