段田安則さんの凄み | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』について、いろんな意見が飛び交っているし、私も言いたいことヤマほど、なんだけど、今日のところはあえて、この1点だけ。いや、どうしても記しておきたい。私がチェックしたいろんな意見のなかには見当たらなかったから、特に。

 

段田安則さん、すごい。唖然とするほど、すごかった。

今日の放送じゃなくて、昨日の放送。

 

雉真繊維は、戦争に乗じて飛ぶ鳥を落とす勢いで事業を拡大していた。

雉真社長(←段田さんね)は、まさに経営者として油ノリノリ。優秀な後継者(←長男)にも恵まれて、いかにも旬の社長、イケイケドンドン、日々勢力的に動き回っている、という感じだったのに、長男が戦地に赴かなければならなくなった、と知ったとたん、一気に「老けてしまう」のである。

それはみごとに、老けてしまった。外見も、だが、外見以上に気持ちが一気に老けてしまったことが、ありありとわかった。

この変わりよう、すごすぎる。

落胆、なんて生易しいものじゃない。それを表現する段田さんが、唖然とするほどすごかったのだ。

 

次男に、「うちでつくった軍服を着て兄貴が戦地に行くのをどう思うのか」と詰め寄られたとき、「後継者として事業を立派に行うのも、うちの軍服を着てお国のために戦うのも同じ。誇らしい」と言うのだが、それが社長として精一杯の言葉だった。だが、その目、その声、その姿勢には、どうしようもない慟哭があふれていた。

 

役者さんって、こういう力をどうやって身につけるんだろう。

これこそマニュアルもないだろうし、場数を踏めばつくってものでもなさそうだし。

段田さんだと、シリアスな役もコミカルな役もOKだし、正義の味方役も犯人役も違和感ないし、すごいな、と思う。

 

ちなみに、今日の展開で、雉真社長はまた元の社長に戻った。

それもまた、感動的だった。

 

 

 

 

 

 

 

とはいえど 感動は日々 流れゆく

鞠子

 

 

 

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