聖火リレーで、「沿道が密にならないよう、多数の警備スタッフを配置している」とか、「まるで参勤交代みたい」とか。
笑える。
笑ったらダメ?
だって、「多数の警備スタッフ」がいる段階で、ますます密形成。
参勤交代みたく、ランナーの周りにお付きの人が何人もいたら、これもますます密形成。
密にならないよう、できるだけ「テレビで見ろ」とか、「ライブ配信で見ろ」とか。
もう、意味がわからない。
…こんな、「子どもでもわかるような矛盾だらけ」で、妙に疲れる。
先日も、客様がボヤいていた。
新入社員が電話を取ろうとしない。取るのが怖いから、というなら十分理解できる。ところが新人曰く「私にかかってきた電話でないことは間違いない。だから取らなくてもいいと思う」。
そして私も、ボヤきたくなった。
オンラインで学習会を主催していたとき、ローマ字表記で名前を提示している人が画面に現れた。ところがこういう名前の人、参加予定者名簿にない。カメラはオフになっており、顔も全然わからない。マイクもオフになっている。
名簿にない人は入ってはいけない学習会。ただ、事前にマスコミからの取材依頼があったので、「マスコミ関係者ではないか」と想像できたが、違っていたらまずい。
新人のオトコ後輩に、チャット機能を使って、確かめるよう指示をした。
少し待ったが、何の返信もない、と言う。
おかしいな、と思い、チャット画面を確認したら、オトコ後輩が打ち込んだのは「お名前を教えてください」だった。
ア然とした。
相手は、ローマ字ながら、名前は提示しているのである。それなのに「名前は何ですか」と聞かれたら、一体どう答えればいいのか。仮に「山田花子です」と返答してくれたとしても、なんの意味もない。Hanako Yamadaの段階で、初めから名簿にない名前だったのだから。
自分の基準だけで判断してはいけないと常に自分に言い聞かせているが、長い社会人生活の中で、こんな「?」な場面に遭遇することは、かつてはなかったように思う。
国もそうだけど、一人一人もそう。
何でこうなるのか。
私がおかしいのか。
私が傲慢に過ぎるのか。
わからねばチャットの前に聞いてくれ(←相当憤慨している)
鞠子