クレジットカード会社から、保険勧誘のDMがたびたび送られてくる。
過去に重篤な病気をしている私は入れないと思い込んでいたが、今、そういう前科のある人でも入れる保険というのがあるんだよね。
在宅勤務日が続いたこともあり、そのパンフレットを精査した。
読みふけりつつ、ふと、思った。
私、今、入っている保険だけで大丈夫だろうか……
私、老後、お金、大丈夫だろうか……
これらを解決しようとすると、まず、老後人生の「理念」と「指針」を設計しなくてはなない。
前から申し込みしてあった日本経済新聞主催のオンラインセミナーが、偶然、そういう内容だった。
講師曰く「生活にかかるお金は公的年金で・趣味や余暇にかかるお金はできるだけ長く働いてその給料で」――うん、 これ、納得。
いろいろいろいろ考えた。
私の場合、定年退職後、趣味に多額の資金をつぎ込むことはあり得ない。食料・アルコール・化粧品・衣服が、そこそこ確保されればよい。むしろ、病気になったとき、介護が必要となった時のお金が心配。それも、「最先端の治療を受けて生きのびたい」のではなく、「一日一日ができるだけ快適に過ごせればよい」。
…ということで、まずは保険を見直して、改めることにした。
あと、ほんの一部だけ、定期預金よりは多少マシかも、という金融商品に変えることにした。
ただ、「できるだけ長く働いて……」については、なかなか複雑。今の職場に何らかの形で残る、というのもしんどいし、一方で今の状態だと、定年と同時に辞めることはできそうにないし。なによりこればっかりは、私の意向だけでは決められないし。かといって、そんな年齢になってから新しい仕事なんて怖いし。
先出の講師は「定年後の仕事は組織に縛られず、楽しむことを念頭に……」とお言いになったが、それはかなり難しい。
結局、なんの解決にもなっていないが、保険や預金を見直してゆっくり将来を考えたことで、少しだけ気が楽になった。
時間を与えてくれたコロナウィルス。たまにはいいことをするじゃない。