二度あることは三度ある、というが、今日、私、3回転びかけた。
それだけでなく、転びかけた理由を思うと、なお、ハラが立つのだ。
1回目。
歩道を歩いていて、いきなり前のめりになった。
え? なんで? 何につまずいた?
振り向いたところにあったのは、単なるマンホールのふた。別に大きな凹凸があるわけでもなんでもない、単なる平凡なマンホールのふた。それのどこにつまずいたのか、全くわからないのである。
片側4車線の大きな道路に面した歩道だったことが、怒りを倍増させた。
歩道すぐ横の4車線、赤信号ですべての車が停車していた。
転びそうになってあやうく踏みとどまったオバサンの滑稽な様は、コロナ禍、一服の笑いを誘ったに違いない。
(・д・)チッ、ハラ立つわ。
2回目。
ビルの階段を上っているとき、よりにもよって、各段についているゴムの滑り止めに足を取られた。
思わず傘を前の段についたことで救われた。
滑らぬためにつけてあるもので転ぶなんて、そんなばかばかしい話、全くやってらんないわ。
3回目。
セルフのガソリンスタンドで。
折からの雨で、地面が濡れている…と思ったのだが、濡れている原因は「雨」ではなく「ガソリン」だったらしい。
誰か、給油する際、タンクからあふれさせたかノズルからこぼしたのだ。
今日に限って、ゴム底のスニーカーを履いていた。
ズルッと滑りそうになった。どんなに冷や汗かいたことか。
3回とも、何とか踏みとどまり九死に一生を得た。
だがしかし、3回とも、本当に転んでいたら、大変なことになっていた。
思えば、ハラを立てている場合ではないのだ。
踏みとどまる力がまだ残っていることに感謝しつつ、これからますますこうして「不用意に転ぶ」可能性が増すこと、肝に銘じるしかなかった。