ナミダのクッキングNo.2751 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

スイミングもステップ台運動も自粛しているので、「運動不足」が気になって仕方がない。

平日は夜、休日は昼間、なるべく歩くようにしているのだが、本心、物足りない。

室内でのストレッチもやんなきゃな。

 

ところで、先週末夕方、延々1時間ほど歩いていたら、ちょっとご近所の奥様・Oさんに遭遇した。

立ち止まり、しばし雑談(←離れて)。

その際、夕食の話になり、私がなにげに「Oさんはお料理、絶対上手ですよね」と口にした。(←だって、本当に上手そうに見えるんだもん)

それに対し、Oさん、「大したこと、ない、ない」と笑顔でおっしゃったのだが···

 

Oさん、うんと前にご主人を病気で亡くされた。

私はそのご主人とは時候の挨拶をする程度の間柄でしかなかったのだが、いかつい風体はよく覚えている。どこの会社に勤め、どんな役職だったかも知っている。その情報だけから想像した。

 

「でもご主人、さぞ食事が難しかったんじゃないですか?酒の肴は少しずつ何種類もほしい、とか。それも、薄味の煮物を中心にしろ、とか」

 

Oさん、目を倍にして驚いた。

 

「え、何で知ってるの(@ ̄□ ̄@;)!!  主人と飲んだことがあるの?」

 

いやいや単なる勘。ルックスから想像しただけ。もちろん飲んだことも食事をしたことも一度もない。

私は調子に乗った。

 

「部下とかしょっちゅう連れてらしたんじゃないですか。“今日、この子を叱ったから、夕飯、食べさせてやってくれ”なんておっしゃって。それも“特別な準備はいらん。いつものメシでいい”とか」

 

Oさん、絶句。

「何でわかるの。信じられない」

ご主人を思い出したのか、涙声になってしまった。

 

確か40になるかならないかくらいに亡くなられたし、お子さんもいないし。

きっといい思い出しか残ってないんだろうな、と思った。

同時に、私はそんな思い出を決して持てない人生を送ってきたことに、一抹の淋しさを感じたりもした。