私たちと同じ仕事をしている人が、46都道府県、すべてにいる。
事務所も46都道府県、すべてにある。
それらを束ねている中央部が、東京にある。
この東京の中央部を語った迷惑メールが、最近、頻繁にくるのである。
このメール、実によくできている。
発信者の名前はピタリそのもの。
表題も「ドキュメント」やら「資料」やら「連絡事項」やら、全く本物っぽいのである。
中央部からは再三、注意喚起のメールが来ているので、即削除してはいるが、消しても消してもそれらしい表題のものが送られてくる。
これはいったい何なのか。
表題の付け方からして、私たちの仕事を結構知っている、と思われる。つまり、相当研究したのではないかと思う。しかし、よしんば何かのデータを乗っ取ったとしても、「普通の企業」ではないから、なんのうま味もないと思うのだが。
ウラのウラ、か。
私たちからしたらなにがおいしいのかわからないが、敵にとっては非常に美味なデータがあるのかもしれない。
当事者が気づいていない私たちの強み。
それに気づくとは、敵ながらあっぱれ。
だけどなあ。油断もスキもない。
中央部からくる注意喚起のメールも、もしかしたらニセモノかもしれない。
なんと殺伐とした世の中。