ナミダのクッキングNo.2597 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

今日、ちょっぴり悲しかったこと…

今日の美術講座は『カラヴァッジョ』だった。
隣県で開催されているカラヴァッジョ展の前売券も買ったし、展示会担当者の講演も聴いたし、何より宗教画なのに絵がナマナマすぎて「見たくないのについ観てしまう」作品ばかり。
なので、今日、講義を聴きながら、配られたカラヴァッジョの作品コピーをガン見していた。

ナマナマしさを倍増させているのは「肩」。
妙に肩が丸く盛り上がって光っている絵が目立つ。
カラヴァッジョは肩フェチだったのではないか…もちろん、私の勝手な推測。

個々の作品で言えば、まず『ナルキッソス』。
そうそう、水に映った自分の顔に見とれているうち、落ちて溺れ死んだ美少年の絵。
しかしこれ、水に映った顔が、「ぼやけてイマイチ」なのである。
自分に酔っている少年。でも、第三者から見たら大したことない―強烈な皮肉に思える。

次は『法悦のマグダラのマリア』。
あまりの法悦ぶりに賛否両論。だけどこの絵、90度左に回すと「空を飛んでいる」ように見え、顔に当たる風の動きが見えてくるのだ。

…なんて考えるドシロートは私だけかもしれないが。

それにしても、文学も音楽も美術もドシロートにとって、こんないいものはないよねぇ。
どう見ようとどう聴こうと、どう解釈しようと私の勝手。
誰にも束縛されない。
誰も文句は言わないんだから。