お盆休みの定番は、病院ツアーだけではない。
私の場合、GW、お盆休み、年末年始といったまとまった休みは創作活動に当てる。
特に今回は、原稿用紙60枚という量に初挑戦。ただいま苦戦真っ只中。
ところで、この創作活動、「自分の知らない自分」が結構見えたりするのである。
例えば…
○活動場所
私は絶対、自宅の台所でしか書けない。それも、夏は「エアコンつけて最適温度」にすると鈍るのである。
白状してしまうと、タンクトップ姿で首にタオルを巻き、扇風機を回すのが一番。もちろんノーメークなので、頻繁に顔を洗う。
ところが、
少し前から、客様に毎月配布する機関誌にショートショートを書いているのだが、これは「自宅の台所では書けない」。職場のパソコンしかダメなのだ。
○別人になる
自宅の台所でパソコンに対峙すると、私は完全に「筆名」の人間になる。自然とそうなってしまう。もしかして二重人格じゃないかと心配になるときがある。
○それ以外のことも「創作の対象」として見てしまう。
昨日、健康診断中、病院の廊下ですれ違った白衣の人の笑顔にハッとした。
この人、書ける。相手はこんなふう、出来事はこれ、あれがこうなりこれがこうなり…と激妄想。手持ちの紙の裏に、メモるわメモるわ。今の創作には生かせないけど。
○登場人物
実は全て、モデルがいる。どうしても、誰かを想定しながら書いてしまう。
ただいま苦戦中の創作は、キーパーソンとして初老のタクシードライバーが登場する。最初は俳優の二谷英明さんを頭に描いていたのに、書いているうちに、ずっと昔『ニュースステーション』で野球解説をしていた野崎靖博さんにすりかわってしまった。
私は野球は詳しくない。野崎さんの解説を、熱心に聞いていたわけでもない。なのになぜ野崎さんに変わったのか、全くもってわからない。
…という具合に。
新自分を発見するたび、あきれてなかなか楽しめる。