自治会総会で、会計が「皆さんの意見を聞きたい」と発言なさった。
議案書の役員名簿について。
昨年、「電話番号を載せないでほしい」と言った人がいたため、今年度から記載を止めた。
だがしかし、お互いの連絡先がわからず非常に不便でしかたがない。電話番号を載せてはだめか。意見を聞かせてほしい、とおっしゃるのである。
役員の間で解決すればすむことなのに。
会場のあちこち、雑談でざわついている。
役員以外の人にとって、そんなことどうでもよいのだ。
何の意見も出てこないため、会計サマはさらに声をはりあげた。
「町内に変な人がいるわけじゃないし、載せたって問題ないでしょう?」
…まあ、なんたるお気楽発言。
思わず苦笑してしまった。
失礼だが、いかにも「働いてない人の発言」だと思った。
150軒あまりの会員のなかに変な人はいない、となぜ言い切れるのか。
そこまでお互い、知っているはずがない。
よしんば「変な人はいない」としても、個人情報はどこでどうもれていくかわからない。
だから私自身、どちらかと言えば、電話番号は載せたくない。
結論が出ないため、議長は市会議員(←うちの町内に住んでいる)に意見を求めた。
「載せてもいい人は載せ、嫌な人は載せない、ということでいいんじゃないですか」
これであっさり決着。
ばかみたい。
市会議員だからって、なぜか椅子席に座り、アドバイザーみたく発言するのも釈然としないけど。
一年間、役員をやってみて、いろいろ思うところがあった。
でも、一応、お役はすんだので、すべて飲み込んで終了。
ずるい逃げではあるけれど。