久々の映画鑑賞は『小さな独裁者』。
全くおぞましい映画だった。
だが、実話がもとになっているのだそうだ。
ますますおぞましい。
第二次世界対戦末期、敗色濃厚なドイツでは、兵士の脱走・略奪などが横行し、取り締まりが強化される一方。
ヘロルトも脱走兵。追われ、狙われるが、危機一髪のところで、偶然軍服を見つけ、それをまとって「大尉」に成りすますのである。
さっきまで逃げ惑っていた脱走兵に、たかが服一枚で、まわりがひれ伏しだす。
徐々に権力を握っていったヘロルトは、狂気の振る舞いを始める…
全く疑わずに従う者、なんかおかしいと思いつつも、己かわいさに従う者、残虐行為を食い止めようとする者…戦時下という異様な状況での人間の思惑が、しつこく描かれる。
何がおぞましいかって、人間の底に潜むバカさと残忍さ、だよ。
だって、軍服一枚でだまされるなんて、あまりにバカでしょう。
一方のヘロルトは、その「軍服」を着ただけで、残虐行為を繰り返すことに良心の呵責の一片も感じなくなっていく。
「自分が助かるために、やむを得ず人を殺す」のなら、わかる。
そうじゃなく、残虐行為自体に不感になってしまうところがおぞましい。
エンドロールで、「ヘロルト即決裁判所」と書かれた軍用車に乗った一団が、現在の街中に登場し、街の人々を取り調べ、略奪する。
最後までゾッとさせられる、全くおぞましい映画だった。
ヘロルトを演じたマックス・フーバッヒャーが、萩原流行さんに似ているのも、私的には効果テキメンだった。
全くおぞましい映画だった。
だが、実話がもとになっているのだそうだ。
ますますおぞましい。
第二次世界対戦末期、敗色濃厚なドイツでは、兵士の脱走・略奪などが横行し、取り締まりが強化される一方。
ヘロルトも脱走兵。追われ、狙われるが、危機一髪のところで、偶然軍服を見つけ、それをまとって「大尉」に成りすますのである。
さっきまで逃げ惑っていた脱走兵に、たかが服一枚で、まわりがひれ伏しだす。
徐々に権力を握っていったヘロルトは、狂気の振る舞いを始める…
全く疑わずに従う者、なんかおかしいと思いつつも、己かわいさに従う者、残虐行為を食い止めようとする者…戦時下という異様な状況での人間の思惑が、しつこく描かれる。
何がおぞましいかって、人間の底に潜むバカさと残忍さ、だよ。
だって、軍服一枚でだまされるなんて、あまりにバカでしょう。
一方のヘロルトは、その「軍服」を着ただけで、残虐行為を繰り返すことに良心の呵責の一片も感じなくなっていく。
「自分が助かるために、やむを得ず人を殺す」のなら、わかる。
そうじゃなく、残虐行為自体に不感になってしまうところがおぞましい。
エンドロールで、「ヘロルト即決裁判所」と書かれた軍用車に乗った一団が、現在の街中に登場し、街の人々を取り調べ、略奪する。
最後までゾッとさせられる、全くおぞましい映画だった。
ヘロルトを演じたマックス・フーバッヒャーが、萩原流行さんに似ているのも、私的には効果テキメンだった。