ナミダのクッキングNo.2352 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

お昼、ランチをしながらテレビを観ていたら、ニュースで伊勢神宮が映し出された。
『真珠婚おかげ参り』と称して、結婚30年を迎えたご夫婦が参拝するのだそうだ。

雨模様のなか、カップルが階段を上っていく。
なかの数組が、インタビューに答えていた。
結婚30年だから、そこそこの御年のみなさんだ。でも一様に、パートナーに対する感謝の念、幸せな人生をしみじみと語っていた。
決してヤラセという感じではなかった。
だがしかし、30年という歴史を経た夫婦が、お互いの前でこんなに素直に気持ちを述べられるものなのかと少々びっくりした。

その後、番組が変わり、滋賀刑務所に勤務する刑務官さんたちが映し出された。
これもなかなか大変な仕事だと察するが、それより驚いたのは、「刑務所内での高齢化が問題になっている」ということ。
なかには90歳を超えた受刑者もおり、移動や排泄に介助が必要だったり、食事も刻み食やらとろみ食を用意したりしているそうだ。
顔こそモザイクがかかっていたが、まるで老健か特養かと見まごうほどのシーンが放映された。

ついさっき見た幸せなご夫婦たち。
すぐそのあとで、年老いて、杖や介助を頼りに歩きながら、延々と罪を償う人。
「罪を犯した」ことだけ取り上げれば刑に服するのは当たり前なのかもしれないが、なかには「やむにやまれぬ事情ゆえに」という人もいたのではないか。
 
どうしてこんなふうに人生が分かれてしまったのか。
もしかして、それはほんの些細なきっかけだったのではないか。
なんだかとってもやりきれない気持ちだった。