『こいのわ 婚活クルージング』を観た。
題名の通り、婚活をテーマにした喜劇。
そこにチラチラと哀切感がトッピングされている。
舞台は広島。
超ワンマンで社長の座から引きずり下ろされた門脇氏は、新たな人生をもくろみ、ただいま婚活中。
それを「取材」しようと、サクラになってお見合いする山本ナギ。
彼女はカープのマスコットガールから女優になるも、今一つパッとせず、つぶれそうな出版社に勤めている。
この二人を軸に、ユニークすぎる人々の婚活模様が描かれる。
みな、目的は「結婚」だが、それを望む理由が人それぞれなのだ。
「お金」「妊娠」「子どもの養育」…
門脇氏の場合、「将来の介護」という理由もある。
この本音の俗っぽさがとてもリアルで面白かった。
巷では華やかで夢いっぱいの結婚がアピールされているが、そんな訳がない。
結局、こんなもの。
多くの人が、わかっているのにね。
お金でいくらでも遊べる門脇氏が、「寅さん全シリーズ、いっしょに観てくれる人がいい」というくだり、なんとも切なく説得力があった。
ただ、
門脇氏が、見た目も言動も中途半端で、ナギが惹かれたことに感情移入できなかったこと。
それから、
ナギの足があまりにも長く、きれいで、つい見とれてしまい、気になって仕方なかったこと。
それが残念だったな。
ちなみに門脇誠一郎は風間杜夫が、山本ナギは片瀬那奈が演じておりまする。
結婚をしようがしまいが道険し
鞠子