自力で血圧を下げる!

そのため、とうとう血圧計まで購入した。
外食する分はやむをえないので、家で食べるものはかなり減塩を心がけている。  

そうでなくても、薄味好きだし、血圧低下に効果のありそうなものの方が好きなんだけどな。
 
海藻類も大好きで、「とろろ昆布」など、しょっちゅう食していた。
これを山のように入れ、花かつおを入れ、お醤油をたらして熱湯を注ぐ。
それだけで、なんとも美味な一品になるではないか。
 
しかしこれも、お醤油をやめることにした。
 
ノン醤油のこの一品、初めて食べたとき、何たる味のないものか、と思った。
お醤油の味わいの深さを思い知った気がした。
だがしかし、減塩・減塩。
そう思って、ノン醤油のまま何回か食したら、とろろ昆布や花かつおの風味が伝わってきて、すごくおいしいと感じるようになったのだ。
むしろ、醤油を入れたらからく感じるのではないか、もう醤油は入れたくない、と思うようになった。
 
そういえば、最近、「チーズ」の風味も変わった。
もともと、凝った高級なチーズはダメで、一般的なものしか食さなかったが、それすら最近、そこはかとなく「乳のにおい」がするようになり、食べたくなくなってしまった。
牛乳を飲まない私にとって、これはあんまりよくない傾向ではあるが、この敏感さは、もしかしたら、塩や醤油をセーブした結果なのではないか。
 
「生活習慣病」とはよく言ったもので、余分に一振りした塩、たらした醤油が「習慣」となり、当たり前の味になり、結果、塩分過多で健康を害す。
 
「慣れ」はこうして、日々、己の中に澱のように沈殿していくのに違いない、きっと。
 
 
 
 
習慣をそれと気づかぬ鈍な日々
鞠子