『ブライトマン・クラシックス』に疲労困憊し、変えたのが『カンタータ78番』だったのはまずかった(-_-;)
BACHはマタイやヨハネといった大曲ももちろん素敵だが、カンタ-タは、いやでも琴線に触れてしまう珠玉の曲のオンパレード。
とち狂った私は、50枚組CDまで買ったのだ。
ずっと、カンタ-タを勉強したいと思っていたところ、最近、68番と78番が団で取り上げられていることもあり、完全に中毒状態が再発した。
何をしていても、この2曲が頭の中から消えない。
何回も何回もリフレインする。
今朝など、我ながらあきれかえる事態に…
朝礼で、オトコ後輩が明らかに矛盾している報告を滔々とし始め、私はイライラしてきた。
だんだん、ハラも立ってきた。
一言、言いそうになってしまった。
…だがしかし、頭の中では78番の哀しく美しい旋律が流れっぱなしなのである。
ふと、聴き入ってしまった。
…そのうち、矛盾したバカバカしい報告など、どうでもよくなってしまった。
そういえば、
数年前、団の合宿に行った帰りのバスで、U先生と座席が隣同士になったとき、先生は笑いながら言ったのだった。
「鞠子さん、今、頭の中で音楽が鳴り続けているでしょう?」
そのときの合宿も確かカンタ-タで、頭の中は今と同様。
先生のご指摘の通りだった。
U先生なんて、頭の中だけじゃなく、からだじゅう、それも四六時中、BACHの音が巡ってるんだろうな、きっと。
これは幸せだが、意外と苦しいんだよね、実は。
哀しみの中に光がさす瞬間 鞠子