子どものころ、「遠足」が近づいてくると、ワクワクしたりしなかった?
楽しみだな、とか、天気はいいかな、とか。
私はそれ以外にも、
バスに酔ったりしないかな、途中で体調悪くなったりしないかな、という心配も必ずつきまとっていた。
でも、そんな不安も期待と共にひっくるめて、ワクワク・ソワソワした。
で、当日はそれなりに楽しくすごすのだが、帰途、「あ~あ、もう終わっちゃった」と途端に寂しくなる。
そして翌日、日常が戻ると、「あんな楽しい日はもう来ないな」と、まるで気が抜けたサイダー。
つまり、「①待ってる間」も「②当日」も「③終了後」も、何かしら悲しみがつきまとっている。
楽しいことを中心に、前後に伸びる一連の悲しみ。
充分すぎるほど大人になった今も、このサイクルは全く変わらない。
それどころか、①②③の各々、動揺みたいな動悸みたいな、だんだん激しくなってきた。
現在、①がピーク状態。
今宵など、眠れそうにない。
爪先も心もそっと桜色 鞠子