今、わが家の近くではガス工事が行われている。
「何日間か片側通行、もしくは通行止め」旨の回覧板がまわってきていたが、なにしろ「朝出勤したら夜まで帰らない」ので、工事期間をメモるようなことはしなかった。
偶然、同時期に、我が家の南西の家が解体工事をしている。
古いけど鉄筋コンクリートの頑丈そうな大きな家。
斫の際はずいぶん大きな音と振動なのだろが、こちらもほとんど家にいない私には、なんの影響もない。
…あるのは「通行」だよ、通行。
大型トラックが何台も坂道の左右に止まっている。
そしてそれぞれの工事に、複数の交通誘導員がついている。
おまけにこの人たち、あんまり誘導がうまくなく、かつ連携がとれていないようなのだ。
赤旗で「進め」の誘導をしてみたり、坂の上下で誘導員の指示が違ったり、誘導を信じて進んだばかりに、対向車とのすれ違いで苦労しなきゃなんなかったり。
もしかして、みなさん、ドシロウト?
交通整備って、誰でもでも手を挙げたらすぐできるのか?
さっそく調べてみた。
「交通誘導警備業務検定」という国家資格があるそうな。
だけど、警備員になるための必須資格ではないらしい。
この資格を持つ人が配置されなければならない現場もある、という程度で。
もちろん、誘導員は警察官じゃないから法律的な権限もない。
…「誰でもいいから、とにかく配置しておけばよい」というガス会社や建築会社のアリバイ工作に思えてきた。
真夏の炎天下や真冬の極寒、キツい仕事で大変だろうな、とは思うけど、私はとりあえず自分の身が大事だから、「誘導員より自分で目視」に重きをおくことにした。
・・・というより、しばらくその坂道は通らず遠回りすることに決めた。
ごくろうさま心で言いつつ迂回する 鞠子