この前、カルチャーセンターの文学講座が終わった後、受講生の一人がこんなことを言った。
「先生みたいに読んでたら、全然前に進まない」
耳を疑ってしまった。
どんどん読み進めるなら、一人でできる。わざわざ講座を受ける必要はない。作品の中に「直接書かれていないこと」や「自分が気づかないこと」を知りたいから、受講料払ってるのに。
…いったいこの人は、何を目的に、この講座に通っているのだろうか。
金曜日、合唱団の練習が終わった後、男性団員の一人がこんなことを言った。
「あんまりダメだしされるのはイヤだな」
これも耳を疑ってしまった。
では「なかなか上手です」などと褒められたいのだろうか。だったら練習しなくてもいい、と思うのだが。
…いったいこの人は、何しに練習に来ているのだろうか。
もっとも、価値観はいろいろなので、自由にやればいいし、けっして批判できることではないし。
いや、むしろ、私の方が、力、入りすぎのしんどい生き方なのかな。