今夜はいつものごとく、『メサイア』の練習に行った。
私は背が高いので、つとめて最上段に座る。
だから、前列、全前列の人々の背中が見える。
それが、今日、最前列に座っていた私と同年代の女性の背中がとんでもないことになっていたのである。
ブラジャーかコルセットかわからないが、胸からお腹の部分をぎゅうぎゅうにしめつけているらしく、肩甲骨のあたりに「横にしたフランスパン」ばりの肉がはみ出しているのである。
ぴっちりとしたTシャツを着ているから、なおのこと目立つ。
わぁぁ、すごすぎる…
ある種、感動を覚えた。
よくあんなきつい下着を着ておれるな、と。
私はとんとダメなのである。
ちょっとでもフィット感が強いと、ものすごく気分が悪い。
ゆるゆるを着ていたい…年と共に、そう思うようになった。
だから、からだの線も、ますます崩れていくのだな。
慣れれば着れるんだろうか。
そいえば同年代のトモたちは、「もうハイヒールがはけない」と言う。
私はずっとヒールをはいているのであんまり抵抗がない。
むしろ、かかとの高さより、先の細い靴がはけなくなった。
…こうして、いろんなところが「老化」していくのか、と思うと悲しくて、今日は「メサイア二の次」になってしまった。