今日、楽しんできたのはブルガリア国立歌劇場『イーゴリ公』。

ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンの作品で、「だったん人の踊り」が有名で…程度の知識しかなかったが、始まる前にチラシを読んで、初めて知った。

ボロディンは『イーゴリ公』を作るのに20年近くかけたのに、途中で急死。リムスキー・コルサコフとグラズノフが誌面をかき集めて補筆したのだそうだ。

へぇ…

志半ばでボロディン、どんなに心残りだっただろう、この『イーゴリ公』。
さて、どうだったか、と言うと…

エキゾチックな音楽はよかったのだが、ソリストの声は、私的には今一つ。
それよりなにより印象に残ったのは「バレエ」だった。

驚異の身体能力。
バネといい、しなりといい、唖然とするほど美しかった。

それから、
歌舞伎の豪華絢爛舞台になれた私には、シンプルな舞台装置や押さえた演出はむしろ新鮮だった。

ただ、

途中、バックのスクリーンに写し出されていた絵がどうもいただけない…(-_-;)

だって、「巨大なミミズ」か「大腸の一部」みたいなんだもの。

いったいあの絵は何を意味していたのだろう…
気になる…
しかし、解決しようがないな。
しまった、アンケートに書いて出してこればよかった。


P.S. 気になるので調べてみた。
小田島久恵さんというフリーランスのライターさんが、こう書いていた。

「イーゴリ公は凶兆である日蝕の日に出陣したということの禁忌を、この円が表し
円の中にはビザンチン美術のキリストのアイコンが浮かび出て、日蝕を表す」

ひぇぇ、「ミミズ」だの「大腸」
だの、なんて俗人な私…(-_-;)(-_-;)