『錦秋名古屋顔見世』2日目は昼の部。
吉さま、昨夜とはうって変わって「軽いけど憎めない」藩主・松浦鎮信を演じる『松浦の太鼓』。
いやぁ、昼夜でこんなに「別人格」を演ずるなんて。
私は2日間にわたって観てるけど、吉さま本人は「朝:チャラ目の殿様」、すぐ後で「夜:悲嘆の僧都」を演じるんだもんなぁ。
気持ちの切り替えたるや、すごい。
2日間の歌舞伎観劇。
もひとつ驚いたのは、女方・中村芝雀さんの凄味。
実は私、芝雀さんの顔は、あんまり好きじゃない。
だがしかし、「女の極み」を充分心得ている。
『浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)』では、下女お国、傾城葛城、茶屋女房お京の三役をこなす。
そのつど、全く「違う女」になって出てくるのである。
はぁ…もう、ため息つくしかなかった。
相変わらず米吉さんはかわいすぎるし。
「馬」も大活躍だし。
…歌舞伎観劇はやめられそうにない(-_-;)
傾城も童もおんなは粋に泣く 鞠子