「インターネットは人間が作ったが、人間には理解出来ない。無秩序状態の最も壮大な実験だ 」
…と言ったのは、エリック・シュミット。
スカパーで『クリミナル・マインド』を観ていたら、締めくくりにこの名言が出てきた。
…ドキッとした。
その時のドラマの内容からしても、ネット社会を強烈に皮肉ったものであり、同時に警鐘をならしているのだと思ったんだけど。
興味を持ったので、さっそくエリック・シュミットなる人を調べてみたら、なんだ、Googleの CEOだった…(-_-;)
…となると、話は少々違ってくる。
以前、ITが人間に与える影響を研究しているN大学の教授に聞いたのは、「ネット関連企業は、人間からスキ間時間を奪い、金にしている」。
例えば、電車の中、休憩時間、そんな「ボーッとしていたり、ダラダラしていたり」という大事なスキ間を、スマホに向かわせ金を稼いでいる、と。
Googleは、ネット社会をしかける一方で、「無秩序社会」だと理解している。
それを実験と言い、結果を蓄積し、検証し、金に変えようとしている。
私たちは知らぬ間に、実験の箱庭の中に囲いこまれてしまった。
この箱庭での生活は、毎日、追っかけられてる気がしてせわしない。
携帯すらなくったって、特別不自由を感じず生きていた時代が、ついこの前まであったのに。