2階から洗濯物を運んでいる時、左足の薬指を本棚の角にハデにぶつけた。

!!△*〈&[?~ヽ≦▽▼∈★*§♯!!

…とは、まさにこの状態、だな。

同じようなことをして足の小指を骨折した同年代の知人が2人いる。
うち1人は、2年連続で同じ過ちを犯した。

目から星が飛び出るような痛みの中、骨折した彼や彼女の顔が浮かび、今後、日常生活にいかなる不自由を強いられるかを思い、絶望的な気分になったが、なぜか信じられないほどあっけなく痛みが消えたのである。

激痛は一瞬だった。その後、痛みの余韻すらない。

…拍子抜けした。あれほど強くぶつけたのに…

だが、次の瞬間、種類の違う絶望感に襲われた。
「痛みを感じないほど、薬指は破壊されたに違いない」、と。

あわてて洗濯物を放り出し、靴下を脱ぎ、かがんで薬指を見た。

…しかし、ちゃんとある。形もそのままだ。おとといしたピンクのペディキュアもそれなりに整ってる。

…が、思わず笑ってしまった。
薬指の頭に「シメジの笠部分」様の血豆ができているのだ。
いや、指先につぶれたキスチョコがくっついている、といった方がリアルか。

あの痛みの後に、このこっけいなありさま。

シメジかキスチョコか、いずれにしても、「さわれば痛い」程度ですんだのであります。
感謝っ!