ナミダのクッキングNo.1420 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

昨日、秋期エクステンションカレッジの最終講座があり、そのあと、H教授を囲んでのランチ会があった。
その時、ショッキングなことを聞いてしまった。

大学の規定で、エクステンションカレッジの指導は「70歳まで」なんだそうだ。

…思わず固まってしまった。
先生の講義は、後4年しかない、ということだ。
まだ、教えてもらわなきゃなんないこと、学びたいことがいっぱいあるのに。
谷崎潤一郎や川端康成、永井荷風も泉鏡花もぜひ、取り上げてほしいと思ってるのに。

どうしよう…

H教授は前から2つのカルチャーセンターで3ヶ月1クールの講座を持っている。
来年1月からは、Aカルが太宰治『津軽通信』、Tカルが夏目漱石『門』。
3ヶ月の間、とびとびの月曜日、Tカルが午前中、Bカルが午後、計6回。

この2つの講座は平日主体だから、ハナから諦めていたが、そんなこと、言ってられなくなった。

有休を取りたい。
いや、正確には、夕方4時半なら出勤できる。(←顔を見せて、アリバイをつくるだけの出勤だけど)

6日間、有休を取ったって、就業規則にはなんら反していない。
自分の仕事は責任を持ってやる。
もちろん、4時半以降の出勤が定時を超えたって、残業手当など申請しない。

上司に言ったら、ハラワタが煮えくりかえろうとも「yes」と言うに違いない。
私がその怒りを無視し、こわくて文句が言えないオトコ後輩たちへの良心の呵責と客様たちに対する「ごめんなさいの心」に耐えられるかどうかだ。

迷うなあ。
でも迷っている時に限って、背中を押すよな発言をする人があったりする。

音楽トモMちゃん。
「最近、本当に思う。いつまで歌えるかわからない。だから、やりたいと思ったことはやる」

私自身、病気以来、この主義できた。
彼女の音楽は、「趣味」ではなく「仕事」だけど。
彼女も過去に大病を患っているので、これが実感なのだ。

それから、仕事関係のFさん。
「僕ねぇ、膵臓ガンで肝臓にも転移していてさ、ホスピスのパンフを渡されたくらい。でも、今の病院で抗がん剤治療を始めたら数値が下がってねぇ」

もちろん治ったわけではない。
でも、うちの事務所に来て、普通に仕事していく。
たまたま私が一人の時、告白してくれた。

「病気のこと、別に隠しているわけじゃないけど、特別扱いされたり気を遣われるのが嫌でさあ。鞠ちゃんも、普通にしててよね」

私の人生において、何が大切か。

…『津軽通信』は最近、読んだ。
だから今朝、本棚から『門』を出してきた。