ナミダのクッキングNo.1081 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

やっぱりユニークだね、イグ・ノーベル賞。
2003年にこの賞を受賞した金沢大学名誉教授の廣瀬幸雄氏。
テーマは「兼六園にある日本武尊の銅像には、なぜ、鳥が寄り付かないのか」。

実におもしろい。
おもしろいけど、確かに不思議だ。
廣瀬先生は、金沢大の学生だった頃、この銅像前でコンパをしていて日本武尊に鳥のフンがついていないことに気づき、疑問に思ったのだそうだ。

コンパ、それも銅像前、おまけに鳥のフン…この妙な取り合わせだけでも笑えるじゃない。
そう言われてから改めて日本武尊像を見ると、何だか人を小バカにしたよな表情をしてらっしゃって、またまた笑える。

…と、それはさておき、

すごい、と思うのは、
その後、金属疲労の研究者となり、さらには日本武尊像の安全調査に加わることになって、はからずも未解決の疑問に再度、直面することになった、という偶然。
そして、
研究を重ね、カラスを撃退する合金の開発につながった、という結果。

好奇心が機会を引き寄せ、執念でそれを生かす。
これって、すごい大切なことだと、改めて思った。

廣瀬先生によると、
「なぜ鳥が寄り付かないのかと疑問に思ったのが別分野の人だったら、近くに生えている植物に目をつけたり、銅像の形や色などが原因だと考えたかもしれない」

あるいは、
「仮説を立ててもそれが通用しない部分があれば、それを認めることが大事」

…と、柔らかい思考回路を持つことの重要性も指摘している。

確かに。
説得力、あるわ。

ところで、なぜ日本武尊の像に鳥サンたちは来ないのか。

武尊さんにも上野の西郷さんにも、猛毒のヒ素や鉛が含まれているが、武尊さんのそれは、大量なのだそうだ。
こういった金属に光が当たり、電磁波を発するため、鳥サンたちは方向感覚を奪われるから、らしい。

不遜な微笑みの日本武尊像。
毒を持って鳥撃退、か。

…やっぱ、笑える(*´∀`)♪












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