債権者会議…正確には、債権者説明会だったか、書類を捨ててしまったからわからないのだが、今日はそんな気が重くなりそうな会議に出席した。
…はつたいけん…
…っていうより、「志願して参加した」のである。
客様M社が倒産した。うちは仕事柄、どの客様が倒産しても、負債はほんのわずか。
どうやっても戻ってくるわけがない些少な金額だ。
それなのに、なぜ志願したか、と言うと、
…好奇心、なんだな、これが(M社には申し訳ないが)
本日の参加債権者は私も入れて6名。
スーツの男性2人組、年配女性と中年男性のペア、もひとりスーツの男性、そして私。
正面に裁判官(←きれいな女性だった)、左手に書記官、右手に弁護士が座る。
もちろん、社長本人は来ない。
裁判官による開会宣言のあと、弁護士が財産説明をする。
それを聞いて、質疑応答する。
…たって、現預金わずか、店内に商品数点、車一台しかないのである。
ほんの数秒で説明は終わった。
あまりのあっけなさに、
年配の女性についてきた中年男性が「質問って、いったい何を質問すればいいのか?」と微妙に怒っていたが、「付き添いの方は発言できません」とあっさり撃退…
このM社、最盛期には支店を2つ持っていた。
今も、支店は営業中らしい。
そのあたりはどうなっているのか、めっちゃ聞きたかったのだが、何、的をはずした質問してるのとばっさり斬られそうで、おまけに代理人(←私だね。私は一介の担当者に過ぎないため)だから「質問はできません」、と言われたらバツが悪いもんなあ…と躊躇してしまった。
それにしても、好奇心できた私以外の皆さんは、なぜ、このわずか数分の事務的な説明会に来てんだろう。
説明会、行きました→もらえそうな資産はありませんでした→やむを得ない、貸し倒れね…この一連の処理の証拠としてのアリバイづくり、なのか?
そして結局、予想通り、私共には一銭の返却もありませんでした。