新春二日目、今日は真逆の体験をした。
買い物しに高島屋へ。
まずは3階まで行った。
福袋には全く興味、ありません。
2階のお手洗いが混んでいたから3階へ行ったのである。
…で、その後、エレベーターで地下の食品売場に向かった。
1階でみんな降りてしまい、私一人に。
そこで、小さな女の子を抱っこしたお母さんと、左手で無人のベビーカーを押し、右手に幼稚園くらいの男の子を連れたお父さんの家族が乗り込んできた。
私は上行きと間違えて乗ったのではないかと思い、「地下へ行きますが、いいですか」と聞いたら、お父さんが、「いいです」、とお答えになった。
あっという間に食品売場につき、両手が塞がってるご家族のために、私は「開」のボタンを押したまま、「先にどうぞ」と言った。
お父さんも、お母さんも、「ありがとうございます」と言って、先に降り、その時、坊やも、回らぬ口で、「ありやとうごらいました」、と言ったのである。
ほほえましいよねえ。
私もいい気分で坊やに「どういたしまして」と返事をした。
高島屋を出てから、納骨堂に行った。
母に手を合わせてから出てきたら、私の車の隣に一台の車が停まろうとしているところだった。
駐車場はめっちゃ広い。それに空き空きなのだ。何でわざわざ私の車に寄せて停めるんだろう、とは思った。
停まった車には、4人の大人が乗っていた。
それが、降りるのに手間取っているのである。
特に私の車側の2人。
ドアをぶつけないようにしているのだとは思うが、それにしては余りにモタモタしている。
仕方ないので、私は車の脇で彼らが降りるのを待っていた。
ようやく全員が降りた。
全員が私の前を通った。
…誰も何も言わないのである。
すみませんもごめんなさいもない。
会釈もない。
笑顔もない。
そう、無視、なのだ。
降りたのは、元気そうなおじいさん、おばあさん、その息子とその奥さん。
あるいは娘とそのご主人かもしれない。
どう見ても、全員、「私より年が上」だ。
高島屋で会った二十代の夫婦と坊やとは、真逆だった。
ささいなことなんだけどさ、こういうの、心が冷えるよね。
さっきの温かい体験が台無しになってしまった。