久しぶりにゆっくり本を読んだぜ。
慢性歯痛が憂鬱で憂鬱で、連休中に激歯痛になったらたまらないと思い、意を決して予約を入れずに歯科に行った。
だから待ち時間、いと長し。
一冊完読しました。
今日のメニューは、大田垣晴子著『わたくし的読書』。
これも中島らも様御推薦の中の一冊ですが、実は「どちらかと言えば漫画」なんですね。
大田垣さんは私みたいに乱読多読型(←もちろん「多」の度合いが全然違うけど)。自分が読んだ本をいくつかの項目に分類し、イラストにコメントをつけるという方法でまとめたもの。
面白おかしく書かれているものの、ところどころ、うんうんとうなずける ような、示唆にとんだメッセージがあった。
それでは『わたくし的読書』からいくつか。
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『イリュージョン』は私の好きなファンタジーで、この中のセリフ、
「俺達はやりたいことは何でも自由にやれるんだ」
-こう書くと当たり前のことだけど、これを思い出すと気持ちがラクになる。
全て自分が選んだこと。やめることもわたしの自由。
…その他にも哲学的思考の素はどこにでもある。例えばテレビドラマや広告チラシなどでも。
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ここに出てくる『イリュージョン』は、リチャード・バックの作品。初めて聞いた本名、作者名だけど、どうやら飛行機乗りの物語らしい。
私はファンタジー系の小説は好きじゃないから読むことはないだろうけど、確かになかなか哲学だねぇ。
それに大田垣さんの言う通り、哲学的思考の素は、あちこちに転がっている。
今朝の新聞の折込チラシを見ただけでも、
「色柄バラエティ多彩!お気に入りの1枚がきっと見つかる!」(UNIQLO)
…ったって、「バラエティ」と「多彩」の羅列は、文章的にありえない気がするが。
…とか、
「アメイジング まごころ感謝祭」(Honda Cars)
…もはや、意味、わからへん(-_-)
…などなど、思わず考え込んでしまうスゴいモノ続出。
その意味するところをいろいろ考えるだけでも、哲学じゃないの?
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本当に必要なのは「頼れる言葉」より自分で「考えられる言葉」なのだ。『眠られぬ夜のために』(ヒルティ著)は365日分の文(思想、聖書の一節、詩などごく短いもの)が記されている。寝る前に一文を読み、その言葉の示す真実について、心落ち着けて考えようという本。
で、読んで気がつくのだけど、普段、「考える」ってことをしてないんだなあ。
たぶん自分についてしか考えていない。だから思想をするための本というのはなかなか大切なものです。
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…そうなんだよな。ホントに「考える」ことってしてない。
考えるのは時間がかかるし。今や求めるのは効率ばかりでつまらない。
他にもいっぱいピックアップしたい部分があるんだけどね、一週間ぶりに泳いだためか、昨日までのの超多忙疲れのためか、すごく眠いので、取り合えずお開きにいたします。
おやすみなさい(-_-)zzz