役者・パフォーマーぎつをのブログ -3ページ目

続きは演劇トーク

前回のエントリーの続きです。

さー、今日は中継見てるぜー。
んー、もー苦しい時の表情がTV画面にアップになると、「おおぉ、頑張れっ!頑張れっ!」って応援しちゃう。
こればかりは演劇が逆立ちしても勝てない力があると思うんだ。
(お、ちょっと強引か)

スポーツの感動に演劇はどうやって勝てるのか。
と大学時代真剣に考えたことがあって、
『北の国から』の脚本家、倉本 聰のなんかの本で読んだんだが、
倉本さんにはかねてから、「なぜ芝居はスポーツの感動を超えられないのか」という悔しい思いがあったらしく。その一つの答えは“汗の量”で。マイケルジャクソンのダンスがすごいのも流す汗の量がハンパじゃないから。だからこの芝居(なんだか忘れた)はセリフで観客の心を打つより、気持ちで打つ。つまり「スポーツの感動を超える芝居」にしたかったんだ。

ってのを読んで、ん~倉本聰が言うんだからこれは難しい世界入っちまったぞ。
でも確かに、彼が言うように「スポーツの感動を越せれば40代50代の男性が演劇に戻ってくるんじゃないか」というのは思ったんだ。

駅伝の生中継がこんなに多くの人の心をつかむのは、実際に今現在、結果がわからない状態で等身大の大学生が自分の走りをかけて戦っている姿にどうしても応援したくなる気持ちが生まれるからだと思っている。
それが例えば劇場という空間で駅伝ということをとりあげてるとどうしても「結末が決まっている」というドラマに40代50代の男性は興味を持たないのではないか。
というのが大学時代にたてた仮説だった。

即興芝居(インプロ)のショーではおそらく日本一のクオリティだと思われる東京コメディストアjを一番最初にみたときも「これひょっとして結末決まってるんじゃないの?」って疑問が楽しむ心を邪魔してた気がする。(まだ六本木isn't itでやってた時ね)

劇場という空間がもつフィクション性、というのか今から起こることはすべて作為に満ちたということの限界を感じて、ドラマだけで演劇勝負するのはちょっと俺には無理だなと今、思っている。

どんなに頑張っても共感というものには観客の人生経験に左右される部分が少なからずあるから。

じゃぁ、等身大な劇空間を求めて2012年は活動してみようと思ってます!

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ということで、今年もよろしく!

2012年の幕開けは駅伝を見てるぜっ!!

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新年あけましておめでとうございます!!

今年はもっとブログ書いてくぜーぃ!!

さー箱根駅伝が今気になってます!バイトだったから生中継は見てないけど、往路のハイライト映像を見て楽しんでます。

正直4年くらい前まで「ただ走ってるだけで何がおもしろいの??」と思ってたんですけどねー。
でも、母が「去年、TVの正月番組おもしろいのがないからなんとなく箱根駅伝つけてたらこれが結構おもしろいのよ」と勧められ、俺も掃除だなんだと作業しながら見てみると
「めっちゃおもしれー」

駅伝はただ走るスポーツじゃねぇ。
走るという個人競技を団体競技を観るおもしろさまで昇華させた見事な競技である。

はじめに断っとくが俺はサッカー日本代表が盛り上がっていようがなでしこジャパンが優勝しようが眉一つ動かさない人間である。

スポーツも見るよりやるのが好きで、生で中継をみることは滅多にない。ハイライトで十分満足してしまう人間である。
ちなみにスポーツ経験を簡単に書いておく。
小4、5 卓球クラブ
小6   バスケクラブ
中1   バトミントン部(北海道標茶町立虹別中学校時代)
中2,3 野球部    (品川区立大崎中学校時代)
高1~3 バレーボール部
大学→  演劇学科

全日本スキー連盟 基礎スキー技能章 3級
小1~6まで大崎警察署で柔道を習っていた


上記のように結構スポーツ経験はある方だと思っている。
だから高校野球を見ていて9回の裏2アウト満塁一打逆転のチャンスにバッターが内野ゴロを打ってしまいそのバッターがどんなに無理だとわかっていても全力でヘッドスライディングする姿に共感の涙を流す男である。

さて、駅伝だが何が楽しいのか。

我々は多かれ少なかれ“走る”ということの苦しみを知っている。
かっけこにはじまり、マラソンを経験した人やジョギングに手をだしてみた人もいるだろう。

ということは
「トリプルアクセルが回れなくて超悔しい!」というのと
「あいつには負けたくない!というマラソンであいつに負けてしまった!」
以上の2つを見た場合では圧倒的に後者の方が共感できる部分が多い。

(ん??論文口調になってきたゾ。口語に戻そう。)

要するに駅伝は共感できる部分が他のスポーツに比べて多々ある。
故に初めて見てもおもしろい。

で、箱根駅伝だけど、ルールを簡単に言うと
大手町から箱根までの距離を5つにわけて
往復10のコースをそれぞれの大学の代表者が襷をバトン代わりにリレーする(であってるよね?)
で、今日は大手町→箱根(往路)
明日は箱根から大手町(復路)

なんだけど、先頭集団には先頭集団のドラマがあり
10位には10位のドラマがあり、
16位~20位にはそれぞれのドラマがあるわけ。

どういうことかというとまぁいろいろルールがあるわけ

例えば、総合で10位以内に入賞した大学は来年シード権でそのまま出場権が得られる。
11位以下は来年の駅伝は選考段階から頑張らなきゃならない。
から1位にはなれない大学も10位までに入ろうと必死に頑張る。
その頑張りに共感して俺は泣く。

例えば、1位から20分以上離された大学は自分のチームの襷を受け取らずに強制的にスタートしなければならない。つまり、仲間がつないでくれるはずのタスキを待たずに予備のタスキで走らなければならない。

これ、ちょっと考えてみればわかるよね?イメージしてみてよ。
小学校の時にリレーで、バトンを渡すはずの相手が、自分の走りがあまりにも遅かったので先に行ってしまう。
しかも、俺のことクラスのみんなが期待してくれて、
自分の走りを精いっぱい応援してくれてる。
そして、代表チームのみんなが必死につないでくれたバトンだよ。
ただのプラスチックとは思えないでしょ。もはや。

それを自分の走りが遅いからという理由で最後のランナーに渡せない時の悔しさ。


走る時の苦しみっていうのはみんなわかるし、代表として選ばれるために頑張ってきた練習量も想像くらいはできる。
そして、たすきを持った仲間が同じTV画面に映りながらも残り2、30メートルほどで無残にもスタートしなければならない無情さ。
または、予備のたすきを用意したけれど残り十数秒でギリギリで間に合った時の喜びと決意。
これを見ておいらは毎年涙するのです。


続く(←だって長いんだもの)

品川1団の本気

もう今年も終わりかぁ。なぁんて思う。
去年このブログをはじめたころにイメージしていたころの今は
実際の現在と全然違うのだけど、それでも少しずつ前に進んでるよ、俺。

ん~猛烈に眠たいのだがこれ今書かないと二度と書けない気がするので書いておく。

俺が人前で何かやることに目覚めたのはボーイスカウトだったりする。
小2からずっとやっていてまぁ、もうそろそろ20年目に差し掛かろうとしているのだけど。
毎年この時期はクリスマス会っていってまぁみんなそれぞれ出し物をやって、笑って、お菓子食べて、おなか膨らんで、プレゼント交換して、ビンゴやって、キャンドルライトでしんみりみたいなイベントがあるのよ。

んで今日がそんな日だったわけで。



こんな出し物をやったりましたよ。うん。
動画見たら「え?なんでこんな会場盛り上がってんの?」って感じなんだが、
ポケモンのゲーム音楽でパフォーマンス作れねーかなんていう
大学1年の芸祭ん時にインスピレーション受けた奴を実現してみて、
やっぱ小さい子はポケモン好きなんだなーって改めて思った。

やっぱり観客がノッてくれるとこっちも大変ありがたい。というかこういう空間を作れることにものすごい今は幸せを感じている。
ちびっこに「なんでもいいから技を言って」とふったらノリノリで3人くらい一気に答えてくれて、俺がテンパるくらい自分が主人公であるかのような参加ぶりだった。

青い服着てるのはだいたい小2から小5なのだが、終わった後に小6の女の子に
「オチがいまいちー。でも最初はおもしろかったー。」
とまぁまぁ正直な感想をぶつけていだいて
こちらとしては意味のある夢オチのつもりだったのだが、
つまんなきゃ「つまんない」とはっきり言うし、
おもしろかったら「おもしろかった」とはっきり言うし、
こんなに正直に感想言ってくれるお客さんに育てられているなぁと感じる12月18日であった。

にしても小学生に「オチがいまいちー」とか「終わり方雑ー」とかいわれる演劇人もなかなかいないのだろうなぁ。
まぁ出演してくれてるお兄さんお姉さんは20歳から26歳までの学生から社会人で
4時間くらいでつくったやつなので荒はたくさんあるのだが、
んー、やっぱりここが原点なんだよなぁ、と再認識。
そして「あ、俺の生きる道。コレコレ。」と思う。


なんでこういう仕事どしどしください。
劇団仲間みたいな方向ではないのだけど、俺の将来心配してくれてる方々。
こういうことに興味あります。とだけ明記しておきますので。
よろしくお願いします。

っていう営業で占めるエントリー、笑”
あ、別にもちろんギャラも、あごあしまくらもいらないんで
こういう機会あったらお願いします。


そして、こういうのが一緒にできる仲間も欲しいなぁ。うん。欲しいよ。


追記、外人がポケモンの世界を再現するとこうなる。
というニコニコ動画を見つけたので参考動画としてリンクだけ載せておく。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14627557