キイトルーダという免疫チェックポイント阻害薬が、膀胱がんなどの尿路上皮がんに適応されることになったことは、
私たちステージ4膀胱がん患者にとって
希望の光です。
例えば私の場合、
もしも万が一、再再発転移したら
腹部と腰部に限界ギリギリの60グレイ
という放射線をあてているため
広範囲な放射線治療は、多分もうできません。
鎖骨下リンパ節などの、腹部、腰部以外の転移巣だけなら
局所治療ができるかもしれませんが、
それでも再再発となると、ごくごく小さながん細胞がまだ生きていて
体の中を通ってそこまで辿りついている...ということなので、全身療法を考えないといけません。
GC療法(ゲムシタビン、シスプラチン)を再度試してみて効果がみられなかった場合、
有効な次の手がもうほとんどない、という状況でした。
でも、キイトルーダが承認されたことで
できる全身治療が増えました。
これはとっても凄いことです。
がんで命を落とさずに済む、ということが
可能になってくるのです。
あと2年、早かったら...
と、思います。
そう思うと、とても悔しいです。
でも、今生きてる私たちが
がんで命を落とさず、命を先に繋いで
いつか「がん」という病を克服することが、
この先、同じようにがんで闘病する人たちにとっての大事な道しるべ、希望の光になっていく。
頑張ろう、
まずは東京オリンピックを元気な自分で!
その次は、寛解してから5年後に
折り返し地点に辿り着けた祝杯を

そして、いつか息子にお嫁さんが来てくれて
可愛い子どもたちに会える日まで。
そしてそして、10年経過して
「完治です。おめでとうございます」
って、
K先生に満面の笑で言ってもらえる日を
目指して。