中3長女と中1次男の通う中学校では
もうすぐ体育祭があります。
中3長女は体育委員ということもあり
毎日とても忙しそう。
でも、
「めちゃ楽しい~青春って感じ~」
と、その忙しさも満喫しているようです。
そんな姿を見ていて
私は長男が中学生の頃を思い出しました。
現在通信制高校2年の長男
中学生のときの体育祭は
毎年いろいろありました。
行ってほしい。
楽しい経験をしてほしい。
そんな私の気持ちは
宙ぶらりんで
行き場がありませんでした。
けれども当時の私は
さっと蓋をして隠すしか
その気持ちの
処理の方法を知らなかったのです。
みんなこうだと思ってた。不登校の入り口。
現在高2の長男が
中1の二学期に五月雨登校になるまで
私にとって中学生のイメージは
当たり前にみんなこうでした。
青春謳歌してます!!みたいなね。
でも…
そうではない子もいると知りました。
こんな子もいるし
体育祭や運動会、校外学習など
イベントが近づくと
不登校の子がいるお母さんは
心が揺れますよね。
不登校初期なら尚更です。
以前は楽しそうに参加していたのに…
あの輪の中に我が子はいない…
いつまでこのままなんだろう…
またひとつできない経験が増えちゃう…
置いていかれるような
取り残されるような
何とも言えない不安を感じます。
我が家の長男は
中1、中2は体育祭に参加しましたが
中3は参加しませんでした。
母の心が揺れた中1の体育祭
この頃の長男はまだ
みんなと同じように登校していて
同じように
授業にも参加していました。
でも、
体育祭の練習で
普段の授業では接することのない
体育教師から厳しく注意され、
その指導に長男は強い理不尽さを感じ
「もう行かない」と、怒っていました。
当時の私は焦りました💦
まさかこの出来事が
この後数年にもおよぶ
五月雨登校・不登校の引き金になるとは
思ってもいませんでしたが
それでも、一時的にでも、
子どもの『学校行かない宣言』には
心が揺れました。
まぁ、ただのきっかけであって
遅かれ早かれ
同じようになったとは思いますけどね…
結局
元々イベント好きの長男は
中1の体育祭には参加しました。
中1体育祭の話はこちら
↓↓
体育祭は誰のため?子どもの本音と向き合う中2の体育祭
中2の体育祭シーズン。
長男は五月雨登校になっていました。
好きな授業には参加していましたが
体育祭の練習は
1年前のトラウマ的記憶によって
完全拒否。
あの体育教師とは一切関わりたくない
そんな感じでした。
だけど私は
長男は
あの体育教師と関わる練習が嫌なだけ。
体育祭そのものを
嫌がっているわけではない。
行きたい気持ちはありそうだな
そんな風に感じていました。
ここはちょっと話をしてみよう。
当日だけ行ってみたらどう?
1年生のときみたいに
注意されることはないと思うよ
この当時、
私にはなんの知識もなく
自分の思ったままを話していました。
だから
"行ってほしい!"という気持ちは
全面的にでていたと思います。
だけど今考えてみても
このときの私の
"行ってほしい"という気持ちは
●行かなかったら経験ができない、とか
●ますます学校に行けなくなる、とか
●置いてきぼりになる、とか
そういった心配からではなく
ひとりの体育教師を理由に
長男が我慢することになるなんて
納得できない。
そんなものに屈してほしくない。
嫌なことは起きないから!
大丈夫だから行こうよ!!
という応援の気持ちでした。
長男は
練習には一度も参加しませんでしたが
当日になって
自分が参加できる種目だけ参加する
と、体育祭に行くことができました。
案の定、注意されることもないし
楽しそうにしていましたね。
平気なフリが上手になった中3の体育祭。
中3の体育祭は
最初から
長男には参加する気がありませんでした。
イベントは大好きですが、
五月雨登校になってから
サッカーとバスケの授業以外
運動らしい運動はしておらず
体力はどんどん落ちて
体育祭への楽しみが
少なくなったのかなと思いました。
最初から行く気がないので
私もあまり何も言うことはなく
当時中1の長女を応援に行きました。
同級生の中に長男の姿がないのは
少し切なかったですが
この頃には
こういうことにも耐性ができていたので
平気なフリも上手になっていました。
こうやって
自分の不快な気持ちに蓋をすることを
当たり前にしてずっと生きてきたんだす。
でてきた感情は感じきらなければ
いつまでも心の中に残り続けます。
私の心の中には不快な感情が
つもりに積もっていました。
そういうことを学んだ今の私なら
その切なさには蓋をせず感じます。
切ないよね…
参加してる姿を見たかったよね…
と、自分に話しかけながら。
失敗からの学び
長男の中学校の3年間。
毎年体育祭にはアレコレありましたが
今となっては行っても行かなくても
どっちでもよかったなって思います。
高1の体育祭も悩むことなく不参加でした
もちろん参加した姿を見ると
とても嬉しいし感動します。
だけど
体育祭に参加しても、しなくても、
経験の差なんてどうということはなく
大切なのはあくまで"本人の意志"
なんだよなぁと思うのです。
子どもの気持ちは子どものもの。
親の気持ちは親のもの。
気持ちは
なんでも全部OKなんだけど
気を付けるのは
それを人に押し付けないこと。
ひとりの人として
お互いを尊重することです。
こんな風に思えるようになるまで
私はたくさんの失敗をしてきました。
焦って、足掻いて、もがいて
やっちまったー!!なんてことを
たくさん繰り返して…
ようやく少しずつ
いろんなことが見えるようになってきました。
失敗しても大丈夫。
その失敗は必ず糧になる。
自分が成長する
大きな大きな糧になります。
少しずつ
心の器は大きくなっています。
【子育ては親育て】本当ですね
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