夏休みに時間の概念を
どうやら手放したらしい
通信制高校2年の長男

二学期になっても
好きな時間に寝て、起きて、
食事もまぁまちまち。
いい加減早く寝たら~

と、言いたくなる。
だけど私はあえて口出しをせず
待つことを選びました。
今回は
時間の概念がなくなった長男の
その後のお話です。
待つことの大切さ
9月中旬のこと。
長男が
顔にできたニキビを潰したところが
なかなか良くならない。
でも
ちょっと酷くなったね~

と言いながら様子を見ていました。
ところが…
遂に病院嫌いの長男が
「病院へ連れていって
」

と言ってきました。
以前の私なら
長男の判断が待てなくて、
「行こうよ~」と言っていたと思います。
だけど、
私が待てなくて病院へ行ったのでは
本人にはなんの責任もありません。
もし、たいしたことなければ
時間を奪われた、損した、
と思うかもしれない。
(実際そんな風に言われたこともありましたね…)
行って良かったという結果でも
それは私の判断が良かった
ということになるだけ。
それではいつまで経っても
長男が
自分で判断できるようになりません。
もう高校2年生ですからね。
責任の取り方を学ぶ時期と思います。
皮膚科を受診したところ
なんと!!
飛び火になっていました



どうりでなかなか治らないわけだ

飛び火は抗生剤を
朝・昼・晩、飲まなければならず
処方されたものは
きちんと飲みきらなければなりません。
長男は夏休みから
すっかり時間の概念がなくなっているので
朝・昼・晩の薬を
きちんと飲めるのかな?
どうしようと思っているんだろう…?
と考えていました。
すると…
長男 :
先生、朝起きられないときは
どうしたらいいですか?

医師 : 何時に起きるの?昼夜逆転??

長男 :
んー逆転ではない。
1時くらいには起きてるかな?

医師 : 4時間くらいあいてたらいいよ

長男 : はーい

主体性が質問力を育てる
このやりとり。
当たり前と言えば当たり前なんです。
でもね、
朝・昼・晩、食後に薬を飲みましょう
と医師から言われると
理由をよく知らないのに
従わなければならない とか
守らなければならない とか
思い込む人もいると思うんですよね。
でも、理由を聞いてみたら
薬によっては
食後にこだわらなくてもいいものもあるし
時間も厳密ではなかったりします。
だから私は長男が
●自分で何も考えず
●言われたまま
●そのまま従うのではなく
疑問に思うことができて
良かったなと思いました。
そして
それをその場ですぐに
医師に確認できたことも
素晴らしいと思ったのです。
わからないことは聞く。
当たり前のことなのだけれど
"わからない"ことを
"わからない"と認め
質問することができる
というのは
生きていく上で
とても大切なことなんですよね。
ということで、
1日3回のこの抗生剤は
4時間以上間を空ければOK。
そんなに時間を意識しなくてもいい
と長男は理解しました。
さて、
時間の概念を手放した生活をしている
長男はいったいどうするのか…
判断の先にある責任を学ぶ
このとき、
私からは何も言いませんでした。
長男 :
母さん。明日から朝8時半に起こして

なんと朝起きるようになりました

就寝時間は
23時頃のこともあれば
20時頃のこともあれば
1時・2時・3時のこともあります。
でも8時半に起こすと
しばらくして起きてきて
朝ご飯を食べてから
きちんと抗生剤を飲むのです。
母は感動です



私は何も言っていません。
何も言わなくても
自分がこうした方がいいなと思えば
するんですね~。
大切なことは
全てを本人が本人のこととして
経験し
本人の意思によって
決めるということです。
ここまですると
この出来事の責任まで
自分でとることができます。
この中に他者の介入があると
責任から逃げることができてしまいます。
でも自立ってこういうこと。
自分で選択して
自分で経験して
自分で判断して
結果に責任をもつ。
子どもが親の手元にいるうちに
こういう経験は必要だなと
改めて思いました。
心配から
子どもの歩む道の小石を先に先に拾い、
道を整えることばかりしていた私が
こういう経験をさせてあげられる
待てる親になれたことを
我ながらとても嬉しく感じました。
子育ては親育て。
有難いことです

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