やっと書けたー!
先週観てきたつーのに、週末にジムに缶詰になると仕事が遅くなる(涙)
お盆に何も考えないスカっとした映画観たい人向け映画。
上映時間長めですが『え?もう終わった(( ゚д゚)ポカーン』でした。
イーサン・ハントVS軍事AI
シュワちゃん主演『ターミネーターシリーズ』のスカイネットを彷彿とさせる設定が、 今回IMF最大の敵となる軍事AI『エンティティ』。
『マイノリティ・レポート』や 『オール・ユー・ニード~』など、他のクルーズ主演作と同じで
AIに自分の未来は渡さない、決めさせない
…なんだろうな、と。
監督+共演者のインタブー交えた映像こちら。
長丁場+続きモノの映画観るの面倒な人の為に、
どうやら諸悪の根源がCIAで、
イーサンの素性不明っぷりが、 ジェイソン・ボーン化しているqqqqq
…のが、今回の映画で判明。
撮影当時還暦杉のクルーズ、走る走る飛ぶ飛ぶ。
いやはや参ったね。
クルーズの身体能力が欲しい(おいこら)
今回もクルーズの絶大なる信頼をえた戸田さんが字幕担当なんすが、エンティティ=『それ』は、『フルメタルジャケット』の字幕をやろうとしてキューブリク監督を怒らせた級の誤訳ではないか…と思う。
他にも言いたい誤訳はあるんだけど、あの年齢で字幕翻訳をこなす戸田さんにケチをつけるのはいけないと思い、控える(涙)
そんなワケで、予告編こちら、あらすじいってみる
IMFエージェント・イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、アムステルダムでミッションを受ける。
内容は、全ての情報に不正アクセス可能な新型軍事AI『エンティティ』を制御する鍵を探すこと。
2つで1体になる鍵のひとつは、元MI6イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)が持っていて、彼女は懸賞首にかけられていた。
イルサの潜伏先を探し、1つめの鍵を奪い返すのがイーサンのミッションだった。
イーサンはイエメン国境砂漠の追手の中からイルサを見つけ、自分を信じて鍵を渡してほしいと頼み、
彼女を死んだように見せかけ逃がした。
同じ頃、ワシントンDC。
米情報機関上層部は『エンティティ』が鍵なき後も暴走し続け、世界中のネットワークに侵入し、情報を書き換える脅威について話し合っていた。
CIAやFBIは、万が一に備え、冷戦時代に交信手段として使っていた無線を使用。
重要情報の多くを紙媒体にプリントアウトしていた。
新型軍事AI『エンティティ』本体は、元々試験装備として、ロシア次世代潜水艦セヴァストポリに搭載されていたもの。
完璧なステルス性を備えた次世代潜水艦と言われたが、AIが暴走。
魚雷を発射させ、潜水艦を沈没させてしまった。
エンティティを制御していた鍵は、氷の下で溺死した潜水艦館長(マーチン・ドロチンスキー)の首にかかっていたはずだった。
セヴァストポリが沈没した場所は国家情報長官デリンジャー(ケーリー・エルヴィス)が知るのみ。
会議に出席した官僚が、お互いの懐を探りあう質問をする中、元IMFディレクターで、現CIA長官のキトリッジ(ヘンリー・ツイニー)は、
イーサンからの報告を待ち続けていた。
そこに変装したイーサンが現れ、催眠ガスでキトリッジ以外の官僚を眠らせた。
依頼された鍵を奪還し、生還した報告のためだった。
IMF時代にチーム全滅の冤罪を着せられた事に始まり、イーサンはキトリッジだけでなく、CIAそのものを信用しきれない理由がいくつもあった。
この鍵は大人しくキトリッジに渡すわけにいかない。
支配者こそが善悪を決める、大義のための戦いだ
というキトリッジに、
僕はそれを必ず見つけ出して破壊する
と言い切るイーサン。
この世にエンティティは要らない。
イーサンはキトリッジに麻酔銃を向けると、お得意の変装でキトリッジ『本人』に化け、正面玄関から何ごともなかったの様に出て行った。
新型軍事AIを制御する鍵を破壊し、軍事AIの稼働を止める…。
イーサンらIMFに課せられたミッションは計り知れないほど重いものになっていた。
2つある鍵のうち、もう1つのありかは判らない。
そこでIMFの面々は、鍵の情報をわざとオンラインに流し、ブローカーを探すことに。
もう1つの鍵を持っているブローカーはアラブ首長国連邦・アブダビに現れると聞いたIMFの面々はアブダビに飛んだ。
そんな彼らを米直属情報機関『コミュニティ』のエージェント・ブリックス(シェー・ウィガム)と、ドガ(グレッグ・ターザン・デイヴィス)が追っていた。
アブダビ空港でブローカーを探すイーサンの前に、謎の女性グレース(ヘイリー・アトウェル)が現れる。
腕利きのスリのグレースは、イーサンから鍵を奪った上、彼女は奪った鍵が世界を脅かす危険な存在であることすら判らない。
イーサンが取引するはずのブローカーは何者かによって殺され鍵は奪われた挙句、イーサンが乗る予定だった、 ローマ行飛行機の中の手荷物に核弾頭を積んだボストンバックが運ばれ、爆弾暗号解除のためにベンジーが向かうことに。
が、核弾頭は偽物。
偽の核弾頭に仕込まれた暗号は解除しようとした相手によって質問を変えるAIだった。
ルーサーが空港内の顔認証システムをハッキング変更し続けたお陰で、イーサンはブリックスの追跡から逃げ切れたものの、 グレースは、イーサンの手を離れローマ行の飛行機に乗って逃げてしまった。
ローマに着いたグレースは、これでお役御免と思いきや、今までの罪状がバレて現地警察に連行される。
イーサンがグレースの情報を現地警察に流したからだった。
旅行中の学生だと言い張るグレースだが、複数の偽造パスポートと罪の多さに呆れた警察は、 弁護士が来るから文句があるなら弁護士を通せの一点張りで取調室からでていってしまった。
弁護士すら呼んだ覚えがないグレースは入れ替わりで入ってきたガブリエル(イーライ・モラレス)に、 鍵を渡せと言われ、胡散くさいものを感じる。
運よく弁護士の到着を知り難を逃れたグレースだが、弁護士と名乗った男はイーサンだった。
君は自分が盗んだものが、どんなに恐ろしいものか判ってない、誰に雇われたか言え、と迫るイーサン
ガブリエル以外に鍵を狙う人物はいなかったのかと聞くと、コミュニティの2人が居たと知らされ、イーサンはグレースと共に逃げることに。
2人は、コミュニティ、地元警察、ガブリエルの部下であるパリス(ポム・クレメンティエフ)から逃れるため、黄色のフィアット5000に乗り換え、
ローマ市街で激しいカーチェイスをくり広げる。
が、地下道に突っ込んだ後、グレースは手錠を外して脱走、鍵を持ち逃げし、
残されたイーサンは地下鉄に跳ねられそうになり危機一髪で脱出した。
手錠と車のハンドルが繋がったままのイーサンを、路上で拾ったのはイルサを連れたベンジー。
鍵が持つ特殊な波動を追い、グレースがヴェニス・ドゥカーレ宮殿に行くのを突き止める。
イルサとイーサンは、表向きは慈善事業化で裏は武器商人のアラナ・ミソポリス/ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カーヴィー)の主催するパーティーに潜入する。
グレースの雇い主はホワイト・ウィドウだった。
以下ネタバレです。
映画始まる前に、トム・クルーズと監督のクリストファー・マッカリーの挨拶動画があります。
こっちの動画じゃーありませんqqqq
こっちの動画は、違う系列の映画館で流れたのか、それともボツになったでしょうか(涙)
う~ん、これって、2時間40分の長丁場になるから途中退場すんなよqqqって圧だろうか(爆)
長い間映画観てるけど、映画始まる前に主演俳優+監督が挨拶する動画が本編前に流れる映画って見たことないぞ。
『ガンズアキンボ』の時は、予告動画に主演のダニエル・ラトクリフが挨拶動画つけたけれど
クルーズの場合は、米俳優組合ストライキのせいで来日できなかった→動画つけたんだろうなぁ。
…話を戻す。
映画は、ベーリング海で、新型軍事AIを積んだロシア潜水艦セヴァストポリが沈没するシーンから始まります。
乗組員全員が最新鋭のAIを積んだ潜水艦が沈没するわけないだろうと思っているんですが、
敵艦(…とはいってもAIがレーダーに映した架空敵)を撃沈するため威嚇魚雷を撃ったら、その魚雷がUターンして戻ってきて
セヴァストポリ沈没…という、かなりポンチな新型軍事AI誤作動…の場面から始まります。
ホワイト・ウィドウは、『フォールアウト』に続いて登場。
…前回もよく判らない役どころでしたが、今回も武器仲買の為に金が欲しいだけのお姐さんにしかみえなかった…です。
前回(フォールアウト)は、取引相手だったCIAの始末屋オーガスト・ウォーカー=実はテロリスト親玉ジョン=ラーク(ヘンリー・カヴィル)を イーサンにブっ殺されて、取引おじゃんにされたので、それなりの恨みはあるんでしょうねぇ。
今回は、新型軍事AIエンティティがこれから先何をするかお見通しというガブリエルも登場。
が、この人イーサンがIMFに入るきっかけになった人物というか因縁の人物。
映画の冒頭でイーサンの回想として出てくるのだけど
イーサンが、30年前、CIA時代に任務で関わった女性マリー(マレーナ・ガリガ)の 命を奪ったのがガブリエル。イーサンはガブリエルが殺した冤罪を晴らせず終身刑かIMFに入るかどちらか選ばざるを得ない状況だったことが判明
…ガブリエルも、もしかすると元CIAだったかもしれん。
こちら、ヴェニスでの撮影風景なのですが、運河ばかりなので車がつかえなかったらしい。
交渉はやめろとネバるイーサンなんですが、一度イーサンに騙されたホワイト・ウィドウは聞く耳を持たない。
前回(フォールアウト)の時だって騙した+取引邪魔したじゃーないのさー!と、弟兼ボディガードのゾラ(フレデリック・シュミット)使って殴る蹴る。
一方ガブリエルは自分はエンティティのエージェントだから、この先起こる事が判ると断言。
ホワイト・ウィドウの信頼を得ている。
ガブリエルは、エンティティを制御する鍵はオリエント急行で手に入る。
それまでの間に、イーサンがエルサかグレース、どちらか失うことになると予言するのです。
ようやく(今頃かよ)自分が盗んだもの+依頼主がとんでもない輩であることに気付いたグレースは、 鍵もってその場から逃亡。
…面倒くさくなったらトンズラします、この姉ちゃん…映画全編見てて、グレース、存在そのものに、心底イッラ~…と来た。
なんだろう??アレ?不倫騒動起こしてなんの責任も取らない広末ぐらいイラっとくるアレと同じか??
そのイラつき度と同じ??
今回の女性悪役??
存在感がなかった(何しにきたんだろう)ホワイト・ウィドウや、装甲車乗ってガハハ笑いしながら轢き殺しまくる女殺し屋パリスの悪の輝きがフっとぶほど、 イラ~と来るのが、グレースの在り方だったと、思う。
ホワイト・ウィドウからも『雇われ人だったら金もってさっさと逃げなw』扱いされてたのに、 何故か余計なコトをするグレース草
で
勝手に逃げ出したグレースをイーサンたちは追います。
鍵持ったままだと思うから。
まさかゾラの服のポケットに入れましたなんて、 考えてもいないから(涙)
イーサンはルーサーやベンジーの指示を仰いでグレースを探すのですが、 エンティティがベンジーの無線をジャック。
ベンジーの声で路地裏に誘い込み、イーサンはパリスと対戦する羽目になります。
パリスがまた手ごわい(涙)
嬉々として食い掛ってくるので、なかなかとどめを刺せないイーサン。
やっとのことで一撃くらわし、イーサンは自分が偽の情報に惑わされていたのを知り、グレースを探します、ってか遅いんですが。
ガブリエルは、エンティティが情報をかく乱したおかげで、グレースが逃げた場所を突き止め、捕まえようとするのです。
そこに乱入してきたのがイルサ
彼女も彼女なんだよねぇ…諜報部員としての性なのか、得体のしれない敵をみると戦ってしまう性分なのか。
イルサは善戦するものの、命を落としてしまいます。
深い哀しみと怒りに震えるイーサン。
残る方法はひとつ、グレースがホワイト・ウィドウに変装し、オリエント急行に乗り、鍵の本当の取引相手に合うこと。
ためらうグレースに、IMFの面々は『拒否すれば君は重罪だ』という。
ま~この後に及んで、この女は『まだ』逃げようとするんでしょうかね~qqqqq
イーサンの恋人兼相棒だったイルサは誰の身勝手な行動で命落としたと思ってるんでしょうかねぇ。
責任取るのが筋じゃーないでしょうか。
怒りで正常な判断がつかないイーサンに対し、ルーサーは、
エンティティは君を殺したがっている。
君が(この闘いに)勝つことを予測しているからだ
…と言うのです。
エンティティへの手がかりを知っているガブリエルを殺しても、イーサンが死んでも、どちらでもエンティティの思うつぼになってしまう。
その為には、鍵の取引相手をみつけ、ソースコードを知り、ガブリエルの目的も探る必要があるというのです。
新型軍事AIエンティティを制御する2対1の鍵は、エンティティのソースコードに繋がるものだったのです。
ソースコードさえ判明すればエンティティを破壊することも操ることも可能。
だからこそ世界中の諜報機関が狙う。
逃げ場のないグレースは、ホワイト・ウィドウに変装し、オリエント急行に乗り込み、かなりポンチな方法で、本人になりすまします。
…ってかこの時点でホワイト・ウィドウの弟ゾラは何で気づかないのか(『見違えた』って一言で済ますなよwwwww)のがギモンなんすが。
イーサンはベンジーが計算したオリエント急行のスピードと減速位置から、モトクロスバイクで飛び移ろうとしていたのです
がっ!
肝心のオリエント急行は、ガブリエルにジャックされておりました(号泣)
ガブリエルは、オリエント急行の機関士を撲殺。
ブレーキ弁を壊し、アクセル全開にしてしまった為、脱線しそうなスピードで渓谷を飛ばしまくるのです。
これじゃぁいつまで経っても、オリエント急行に飛び移ることが出来ないので、ベンジーとイーサンは手探りで着地地点を探すことに。
一方、グレースは、いつまで経ってもイーサンが現れないのに内心ハラハラしながら、取引に向かうことにしますが、意外にも
取引現場に現れたのは、CIA長官・キトリッジ。
キトリッジは目の前にいるグレースが薄々偽物だと判っていて、
本物のアラナは、私が知る限りでは、母親の横にいた女の子だったはずだが
…と怪訝そうな顔で言います。
グレースはホワイト・ウィドウ=アラナが、『ミッション:インポッシブル』で、 出てきた武器商人マックス(ヴァネッサ・レッドグレイプ)の娘であることも知らなかったのです。
こんな危ない鍵を欲しがっているのがCIAかと知ると、本物のホワイト・ウィドウがこの場にくる前に取引を終えてしまおうと、 その場を繕います。
が、最後の最後で良心が邪魔をして、1億ドルの取引を拒否してしまいます。
グレースがキトリッジの目の前から去った直後、運悪く本物のアラナ登場。
鍵よこせ~って感じで。
オリエント急行には、ガブリエルとパリスの他、コミュニティの2人も乗っていて、グレースは、イーサンが居ない中、逃げようのない車内で逃げまくります。
で、コミュニティの黒幕は誰かというと
米情報長官のデンリンジャー
政府直轄のIMFの存在を目の上のタンコブと思っている人間で、映画冒頭でロシアの潜水艦セヴァストポリが沈没した原因を作った張本人。
新型軍事AIをどこに忍ばせようと開発者の勝手なのですが(おいこら)、わざわざ敵国の潜水艦の情報システムに組み込んで、世界各国の情報を盗み出し、 米国の軍事産業を拡大するのがデンリンジャーの目的だったのです。
が、デンリンジャー、うかつだったのが、『直接』エンティティから指令というかお告げ?を受けているガブリエルに、うっかり、 潜水艦の沈没場所を知ってるのは自分だけだと言ってしまうのです。
エンティティは自分を搭載した潜水艦の座標軸が判るAIなので、デンリンジャーの話は矛盾していると知った ガブリエルに喉を切られて殺されてしまいます。
誰かの上をいこうとするのはいつの時代も災いの元qqqq
それ以上に、意外だったのが、ガブリエルは、またもや『エンティティ』のお告げで
自分の部下のパリスを振り向きざまに殺します(ウソだろqqqq)
車内で逃げるグレースとガブリエルの間に、ドハデにイーサンがツっこんできます。
そんなドハデに走行中の列車にパラシュートごとツっこんできたら、良くて全身打撲、悪くて骨折だろうよwwwwと考えるんすが、 不死身のイーサンに不可能の文字はないのか、できないスタントは存在しないと信じきるトム・クルーズ主演の映画だからなのか
話は強引に進んでいきます。
この後の電車の天井での乱闘シーンといい、一作目のオマージュが結構あります。
ドサクサ紛れに鍵を盗んだガブリエルはオリエント急行の屋根に上り脱出を試みますが、イーサンが追いかけ列車の屋根の上で戦います。
マリー、そしてイルサを殺された恨みの強さで、ガブリエルの首に手をかけたイーサンでしたが、コミュニティの2人がかけつけ、ガブリエルは列車から飛び降り逃げてしまいます。
ガブリエルは逃したものの、鍵は取り戻したイーサン。
が、安心するのは早く、オリエント急行が通過する渓谷の石橋には爆弾が仕掛けられていて、橋が次々崩落。
イーサンはコミュニティの2人に、乗客全員を安全な最後尾に移動させるように指示し、機関室に居たグレースを救い出します。
…機関車止めろって言われてたのに、ホントにこのネーチャン何もしておりませんな…qqqq劇中何かこの人役にやっていたのか、
ブログ主の気持ちを逆なで逆切れさせないように説明してほしいわ。
ガブリエルが橋にしかけた爆弾により、オリエント急行は渓谷の底に一両一両落とされていきます。
機関車、燃え盛る食堂車、ピアノバーのついたラウンジサロン、走っている間は動く豪華列車なのに、落ちていく時は凶器になる。
グレースもろとも谷底に落ちそうになったイーサンを救ったのが、瀕死の重傷だったパリス。
エンティティが予言していた裏切りは、この事でした。
彼女はイーサンに、セヴァストポリのことを伝えると息を引き取ります。
イーサンはコミュニティから逃れるために鍵を持ってパラシュートで脱出。
残ったグレースはキトリッジにIMFのメンバーになる様に告げてエンディングになります。
オリエント急行落下のシーンも、列車作ってまさかの実写
…監督のクリストファー・マッカリー、このシーン、やってみたかったってサラって言ったけど(汗)
リアリティにこだわって興行でしくじると、マイケル・チミノの, 『天国の門』みたいに映画業界から干されるリスクがあるって判っていたんだろうか?
完璧主義のトム・クルーズのGOサインがかかったからには、全員一丸になって撮影した、このシーン。
ガブリエル役のイーライ・モラレス曰く
時速96.5kmで走るオリエント急行の上で戦う、それがトムのご要望さ
サッラ~…と言うけど、落ちたらどうすんの???
モノで。
何よりもムダに不死身な存在ガブリエルが気になる
エンティティを手に入れて世界を征服しようという気もなく、こだわっているのは、イーサンがIMFに入るきっかけとなった30年前の出来事。
台詞の言い回しを聞いていると、その為だけにエンティティに命を捧げているようにしか聞こえんので、存在的に 『ターミネーター4』に出てくる試作品ターミネーター(サム・ワーシントン) …ぽくみえてしまいます。
イーサンを追う新たな政府諜報機関コミュニティの2人、ブリックスとドガも気になります。
ブリックスはエンティティが手に入れば世界を操れるんじゃないかと思ってるのですが、ドガはエンティティは、 正しい方向に自分たちを導いてくれるモノやコトに渡らなければ意味がないと思っている。
でもって彼らは自分たちが『誰に』雇われているのか、今ひとつ判ってないところもミソ。
キトリッジでないことは確かなのです。
オリエント急行がガブリエルが仕掛けた爆弾で落ちていく時、オロが来たキトリッジが彼らに『お前らなんか郵便の仕分け係にしてやる』と 暴言を吐くんですが、ブリックスはどこ吹く風。
雇い主じゃーないからです。
でも彼らはまさか自分のボスがデンリンジャーだったとは 知らなかったんでしょうねぇ。
次回作で、彼らがどう出るのか、はたまた今回だけの捨て駒になるのか、わかりませんが。
オリエント急行にモトクロスバイクで山の上から飛び移るってアクションは、 実際にセットが組まれていたのですが、同じ日に6回撮影、撮影のための練習として
バイクでのジャンプを13000回って????
関節とかボロボロにならんのか??ダニエル・クレイグはジェームス・ボンド撮影中に骨折したとか言ってたけど、そんなものじゃないと思うトム・クルーズ。
1日30回、合計500回スカイダイビングを500回練習??
観客が喜んでくれるためなら何でもやる
…というクルーズの徹底ぶり+有言実行+資本と並外れた体力(←最終的にはそこかよqqqqq)が、 シリーズの屋台骨を支えていたんだろうなと。
映画の題名『デッドレコニング』は潜水艦の推測航法で、
最後にいた地点から推測して現在地を割り出すという航法です。
これが登場人物全員の生き方に当てはまるのではないか、という考察に絡めてあります。
イーサンも心から望んでIMFに入ったのではなく、マリーという愛する女性を失い冤罪をかけられたのを きっかけとしてIMFに入り、
今も尚、生き方に迷いを感じている=推測航法のまま生きていると言えるのではないでしょうか。
この辺りの謎も次回作で解けるのを期待しています。
このシリーズ、アクション重視で、登場人物の内面を描く話は後手後手になった感があるので、5作目から監督を引き受けたマッカリーが、 どう、そこら辺を掘り下げて、まとめていくかも次回作の見どころではないかと思います。
マッカリーは、『ユージュアルサスペクツ』の脚本家なので、あれぐらいのドンデン返しがあれば、いう事ないんですが。
これだけの大作+続編があるにも関わらず、観終わった後、ビミョ~な感じがした+コクが足りない大味のコーヒー飲まされた感がしました…。
何というか当たりはずれがない様に、万人ウケするように作ってある映画なんだろうなと。
そ、そりゃ~これだけアクションをCGやワイヤー、グリーンバックでゴマかす俳優が芋の山のようにゴロゴロ出てくる中
映画製作者としてアクションをゴマかそうものならいくらでもゴマかせるというのが許せない!
体当たりイズベスト!とホンモノに挑み続けるクルーズに勝るものはねぇのです。
が、話の要素として この手の映画だと、ホントなら、クルーズ自身が演じた『マイノリティ・レポート』の要素に
『ブラックハット』の様な、いかにも専門家が 挑むハッカーものの要素
『ブラックボックス~音声分析操作~』の様に、 ジミな捜査の末に真相にたどり着き、真相にたどり着いた末に、代償がある…という展開も観る側は要求してしまうんだけど。
…そこまで描かなかったのは何故なのか、チョっと気になります。
今年のデフコンは、生成AIやchat GPTの弱点を見出すべくハッカー2200人が挑む…というモノだったんすが
そういう面は全然考慮されてない、この映画はどうなんだろう???
と心に疑問が残った映画でもありました。