ボヘミアン・ラプソディー('18年11月 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ) | Que amor con amor se paga

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原題名:Bohemian Rhapsody

『アリ~』よりも先に試写で観てたのに、感想を長々と書かなかった映画です

いや~周りが、よかったよ~つーんだけど、そ、そんなに良かったかなぁ…と…

しゃあないので、時間が出来た今頃書いてるブログ主です。

『フロスト×ニクソン』 『RUSH~プライドと友情~』 を手掛けた人が原案担当だけど

『ウィンストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男~』 の人が脚本というので、時系列いじってないかとか、事実もじってないかとか、観に行く前からかなりの不安があったこの映画。

何よりも書かなかった最大の原因は、監督のブライアン・シンガー!

完成間近で丸投げってダメでしょうが!クレジットでは彼の名前になってるけれど、完成間近で丸投げ+ヤバい事件起こして復活不可能って(涙)

正直コレが、ゴールデングローブ賞だとは思わなんだよqqqq

今年のオスカー+ゴールデングローブは、 デンゼルの息子が演じる『ブラッククランスマン』か、 『アリ~』か、『グリーンブック』か、『ビールストリートの恋人たち』かな~と言ってたので
え~この映画なん~??
オスカーだけは、チョっとなぁ~

まぁ映画として評価された点は、再現度かもしれませぬ。

知名度全然ないも同然の俳優さんが、あそこまでよく完コピ出来たな~というので。

まぁ完コピを超えたモノを作り上げたという点では、過去に、 『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男』とか 『最後のマイウェイ』ってモノがあるので(おい)

私的に、この2作を超えてなかった映画だったので、手厳しく観させて頂きました。

そんなワケで、予告編はこちら、あらすじいってみる



時は'70年代ロンドン

ザンジバル革命から一家で逃れてきたペルシャ系インド人のファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、自分のルーツを嫌い『フレディ』と名乗っていた。

母国で会計士をしていた父ボミ(エース・バーティ)とは折り合いが悪く、幼い頃は寄宿舎に入れられ厳しく育てられた。

そんなフレディの心の糧は歌だった。
一度聞いた歌はピアノで弾き語りが出来てしまう才能と歌声で、思春期の頃から複数のアマチュアロックバンドのヴォーカルとして 活躍していたフレディは、ファンだったバンド『スマイル』のギタリスト・ブライアン・メイ(グウィリム・リー)とドラマーのロジャー・テイラー(ベン・ハーディー)の前で歌声を披露。

ヴォーカルが脱退した後のバンドにベーシストのジョン・ディーコン(ジョセフ・マゼロ)と共に入れてもらう事にした。

全く売れないながらも楽しい日々、『スマイル』は『クウィーン』とバンド名を変更
そんな彼らの活躍に目を付けたのが、当時エルトン・ジョンのマネージャーをしていたEMIのA&Rジョン・リード(エイダン・ギレン)だった。

彼はクウィーンをスカウトし、マネージャーにポール・ブレンダー(アレン・リーチ)を付ける。

フレディは、その頃から洋服店の店員メアリー・オースティン(ルーシー・ボイントン)と付き合いはじめ、ラストネームも『マーキュリー』に変えた。

プロデビューしたクイーンは、瞬く間に有名になり、ツアーが組める程躍進する。

世界ツアーを組める程躍進したその時、フレディはメアリーにプロポーズする。

順調に3枚目のアルバムまで売り出し、いよいよ4枚目のアルバムの制作となった'74年

EMIの重役レイ・フォスター(マイク・マイヤーズ)は、3rdアルバムのヒット曲『キラー・クウィーン』の路線の曲を踏襲しろと言いだす。

新しい事をしてこそ新作だと主張するクウィーンの面々とフォスターとでは最初から意見があわかなかった。

フレディは、オペラをテーマにしたロックアルバムを作ろうと提案し、山の中のスタジオでレコーディングを開始するものの、面々はああだこうだと言い、なかなかアルバムは仕上がらない。

締切を過ぎて仕上がった4枚目のアルバム『オペラ座の夜』はフォスターが予想していたものよりも長く、ボヘミアン・ラブソディは、6分に及ぶ曲になっていた。

新曲はラジオでかけて宣伝するものだったが、ラジオの宣伝時間は3分が限界。
『これではラジオでかけてもらえない』と嘆くフォスターを押しのけ、フレディらはラジオ局に交渉。

『オペラ座の夜』は批評家のブーイングを受けて発売されたが、世間には爆発的に受け、ブレイクのきっかけとなった。

その後、クウィーンは、スター街道を駆け抜けていくが、多忙になるなか、フレディは孤独にさいなまれるようになっていく…

以下ネタバレです

いや~、フレディを除くクウィーンの面々は存命で、この映画の出来には、もろ手を挙げて賛成しているそうなんですが。

これでよかったんかいな~…と思う様な所もチラホラ。

フレディ様のファンの間ではいわく因縁付の曲になっている『Love of my life』をフレディが弾き語りしている最中に、マネージャーのポールが、 勢い余ってフレディにキ○しおるわけなんですよ(涙)

この頃のフレディ様というのは、自分がゲ○なのかバ○なのか、よくわからなかった状態で、恋人のメアリーに『オレ、バ○かもしれん(涙)』とカミングアウトして、 反対にメアリーに『アナタ、ゲ○なんでしょ(激怒)』されてしまう所なんですよねぇ。

これ後々に判るのですが、全てポールの策略で(滂沱)

世の中のゲ○が、こんな策略家だと思われたらとんでもない話ですよねぇ
『彼が愛したケーキ職人』の、トーマスみたいな人もいるだろうしねぇ。

フレディが、彼の策略で、どんどん孤立化してしまうんですよ。

メアリーは、他に男作って逃げちゃうし、孤立化したフレディに『イベントいけばいいよね~』と言わんがばかりにパーチー三昧の日々をセッティングー+ フレディだけ高額プロ契約を結ばせて、他のメンバーから孤立させようとする、ポール(涙)

一方、ブライアンやロジャーとか他の面々は、マネージャーおらんので、代わりにフレディの友達で弁護士のビーチ(トム・ホランダー)がマネージャーになっているんです。

ビーチはフレディに『ライブエイドのオファーが来てるからフレディにクウィーンとして参加してほしい』とフレディに連絡いれようとするのだけど、ポールが全然連絡をとってくれないのです。

ポールのせいで、クウィーン空中分解状態(涙)

まぁさ、ポールもベルファストの厳格なカトリック教徒なので、ゲ○というのはご法度だったかもしれんのだろうけど

この頃から○年たって、見れば、ちょっとなぁ…も考えられるのだ。

ポール役のアレン・リーチ

『イミテーションゲーム』では、ベニーちゃん演じる チューリングを脅しにかかるソ連のダブルスパイ・ケアンクロスの役でしたね~

前回に引き続き、全く毒のなさそうな顔をして主役の男性を罠に落とす嫌味な役を何故引き受けたのだろう(汗)

が、コレ、映画なんで(おい)
観てる方がハラハラしない様に巧く作ってあります。

メアリーが心配してフレディの家に行くと、フレディがひどくやつれているのですよ。
もうこの頃にはフレディ、HIVにかかっていてどうしようもなかったわけなんですよね。

他のクウィーンの面々も駆けつけてきて、フレディは、オレ、HIVになっちゃったんだけどとカミングアウトするわけなのだ。
皆泣き笑いで、もうしゃあないなと。

クライマックスはライブエイドの映像で終わるわけですが。

マニアやファンの方には、この再現度+ファンへの思いが伝わっててヤバかったらしいです。
あ~そうだろうなぁと。

え?随分冷めてるじゃんqqqって

ファンにはたまらないだろうなぁと思うけどね、やっぱアタシは、こんだけ再現度高い映画でも『全く興味がない分野』だと『ふーん』で終わってしまったのは事実だったのよ。

ライブエイド直前にフレディが両親の元訪ねて、母親ジャー・バルサラ(メレーカ・バス)に『ラストの曲終わったら投げキッスするからね~』と約束して、 『We~Are~the Champion~』のあの曲が終わった後に、カメラ目線で投げキッスして、その後に家でテレビ観てるフレディのお母さんを映すつーのがね~
う~ん、昭和な展開だな~と、今年で平成終わろうとしてるのに…

この映画途中までは、ブライアン・シンガーが監督してるのでドライな面もあるんですが、途中丸投げしてクライマックスからは違う監督が手掛けてるせいか、やたら『昭和のファミリー臭』がするんですよ。

明らかに監督かわってるやないか!というのが丸わかりの演出で。

ステージ横からメアリーや友人のジム(アーロン・マカスター)、ビーチが見守ってる展開つーのも『そんな昭和な話ってあるかよ~qqq』モノで。

フレディ様を完コピしたラミ・マレックや、ブライアン・メイそのまんまになったグウィリム・リーはスゴいと思います。

嫌味な重役に扮したマイク・マイヤーズが、クウィーンの大ファンだというのは知られていますしねぇ。

'80年代以降のライブが好き!という方には、響く映画かもしれませぬ。

ブログ主は、ミュージシャンの中にある『孤高の戦い』を強調した映画の方が、親近感が持てるので、採点は厳しくなりました。