『ハートブルーのリメイクざんす。
この映画+元になった『ハートブルー』は色んな意味で
周囲の人間関係では答えが得られなかった事に関して、答えをくれた映画でもあります。
まぁ、それは後からぐだぐだ書くとして
予告編は、こちら。あらすじいってみる。予告編に色々バージョンがあって、それぞれがメイキング映像になってる所が見所+登場人物のスタントをしたスタントダブルのコメントも聞けるので、要チェック。
エクストリームアスリートとして、地位を築き上げてきたジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、絶頂期の7年前に突然姿を消す。
7年前、彼は自らの無謀なスタントが原因で、親友のジェフ(マックス・セリオット)を死に追いやった。
後悔の念から、ユタは法科大学院で猛勉強しFBI捜査官となる。
訓練生の頃から彼の面倒をみてきた上司のホール(デルロイ・リンド)は、ユタの捜査官らしからぬ経歴と、
内面の未熟さを気にかけていた。
そんな時、同一犯のものと思われる連続強盗実験が起きる。
犯人は、白昼堂々と現れ忽然と姿を消す、エクストリームスポーツアスリート集団。
今まで起きた2つの事件は米国企業が狙われている上、目的は金ではない。
ユタは、犯行グループが、環境活動家のカリスマ・オザキが提唱した8つの鍛錬『オザキ8』に基づき、
次の襲撃計画を立てているエコテロリストではないかと、FBIの幹部に説明する。
そうすれば今までの2つの強盗計画と、今後の彼らの行き先、そしていつ彼らの目的が達成されるのかが
判るというが、ユタの話に誰も耳を傾けない。
そうしている間に、犯行グループが3番目の襲撃事件をメキシコで起こした。
やはり狙われたのは米国企業の現金輸送プロペラ機。
空中から札束をばら撒いた犯行グループは、そのままパラシュートでプロペラ機から降下。
ゴロンドリーナス洞窟に吸い寄せられる様に落ち、逃げ延びた。
彼らがプロペラ機から落とした札束のブロックは、メキシコの貧民街に、お札の雨となり降り注いだ。
ユタは、犯行グループの犯行が『オザキ8』の修練習得を兼ねたエコテロリストだと直感。
8つある鍛錬の中で、少なくとも半分は企業襲撃の為の資金集めの為に、ただ単にエクストリームスポーツを
しているだけだとすれば、残りの4つの修練は必ず米国企業を狙う犯行に繋がるはず。
既に米国企業を狙ったテロ活動は幾つか終わっている。潜入捜査をさせてくれと懇願するユタ。
ホールは根負けし、次のオザキ8の修練地と思われるフランス沿岸部にユタを派遣させ、現地の捜査員・
パパス(レイ・ウィンストン)を紹介する。
次なる『オザキ8』の修練は、4番目:荒れ狂う水
ユタが調べた所、それは10年に1度といわれるビッグウェーブを制覇する事だった。
1番目のフォースの噴出が急流下り、2番目の空の誕生がベースジャンプ、3番目の大地の覚醒がスカイダイビングであり、
犯行グループは着々と『オザキ8』の修練をモノにしていた。
ビックウェーブで沸く、フランス沿岸部にパパスと共に行くと既に海は大型船に乗ったギャラリーと、
ビッグウェーブにチャレンジする若者で賑わっていた。
その中で、ユタは大波を乗りこなす魅力的な女性サムサラ(テリーサ・パーマー)に目を奪われ、次に来た
大波にチャレンジしようとする。
すると、大波の外側のラインを奪うかの様に別の男が同じ波にチャレンジしてきた。気がつくと波にのまれ、ユタは
あの時、同じ波を争っていた男に助けられた事に気づく。
ユタは、自分が犯行グループのリーダーで、エキストリームスポーツのカリスマ・ボディ(エドガー・ラミレス)に
助けられた事に気づく。
ボディは、ユタを助ける為に4番目の修練の習得の機会を後回しにしたのだった。
10年に一度訪れるかどうかわからない大波を何故自分の為に・・・?
ユタは、パパスに潜入捜査に成功した連絡だけ入れると、ボディが率いる集団の目的を探る為、潜入捜査を続ける。
ユタは表向きは、エクストリームスポーツを辞めた後、健康飲料メーカーのライダーをしているアスリートという
偽IDを作り潜入していた。
そんなユタをボディは、なじる。
親友が目の前で死んだのなら、なおさら何故彼の分までエクストリームスポーツを続けなかったのかと。
ユタが、エクストリームスポーツの世界と暫く訣別する意味でFBIを選んだ事に対して、ボディは、
もう一度エクストリームスポーツへの情熱を取り戻せと、『オザキ8』第5の試練『風の躍動』に彼を誘う。
ボディの仲間であるグロメ(マディアス・ヴァレラ)が、ユタの素性を疑い信じようとしない中、ボディは
仲間にユタを信じさせる為に、あえて修練に参加させた。
スイス・ヴァレンシュタットの山頂から一気に加速して飛ぶその速度は一気に時速230km/hにもなる。
断崖絶壁をすり抜け、自然と同化し、ユタはついにボディたちの前で第五の修練を乗り越え、信頼を得た。
エクストリームスポーツを純粋に楽しんでいた時の達成感がよみがえり、ユタはふと我にかえった。
彼らが自分と同じ様に、エクストリームスポーツを愛していたのであれば、何故エコテロリストに走ったのだろうか。
また何故皆、ボディにここまでしてついていくのだろうかと・・・
そこにはユタには理解出来ない人生観の溝があった・・・
以下ネタバレです
ボディたちに、仲間として認められたユタは、何故オザキ8にボディが拘るのかサムサラから聞く。
サムサラは孤児でオザキを里親として育っていた。
オザキは修練で表向きは3番目の修練で亡くなったとされているが、実際は違った。
修練の時に、捕鯨船に捕鯨をやめさせる為に、事故に遭い命を落とした。その時に捕鯨船に乗っていた生き残りがボディだったというのだ。
おそらく4番目修練を中止してでもユタを救ったのは、捕鯨船で事故に遭った自分の姿がユタにダブったからではないかというサムサラ。
ボディは、6番目の試練:氷の生命の為に雪山モンブランの山頂からスノーボードで滑走しようとする。
絶壁に近い山頂から一斉にラインを選び滑り降りる面々。
しかしこの修練で別のラインを選んだチャウダー(トビアス・サンテルマン)が帰らぬ人となり、ユタは、その姿にジェフを重ね、深い哀しみに沈む。
チャウダーが帰らぬ人となった後も、米国企業への襲撃は再開しない。
それどころか、毎晩毎晩資金集めの為にクラブオーガナイザーを呼んでバカ騒ぎをしている様に、ボディの仲間たちの間にもイラだちが
現れてきた。
ユタがしびれを切らし、いつ実行するんだ、とボディに聞くと
近日中に行なう。といい、ボディは弾薬を用意し始める。
ユタは、何度も連絡が入っているパパスに潜入捜査の結果の連絡を入れるとパパスから、面が割れていると
怒りの電話が入る。
ボディの仲間内の中にスパイが居ないかどうか、どうして気づかなかったと激怒するパパス。
ユタの潜入捜査は、彼が第五の修練を乗り越える寸前からほぼ、彼らに知れ渡っていた。
ユタは、ボディの次の犯行、米国の鉱山爆破を狙う作戦に加わり、途中からFBIだと素性を明かす。
しかしボディは、ユタが潜入捜査を始めたフランスに来た時から、薄々FBIの人間だと気づいていたと
伝える。
それでもエクストリームスポーツを愛する気持ちは同じだろうと信じていたといい、ボディは逃げて行った。
FBI本部に引き上げたユタは、今までの修練が『落ちる』ことがテーマであり、最後の修練は『天に昇る』事が
テーマである事をホールに告げる。
七番目の修練は、おそらくロッククライミング。
FBIの捜査の目から離れる事を狙うならば、米国と緊迫関係にあるベネゼエラの断崖絶壁のエンジェフフォールを
素手で登るはずだとユタは確信する。
そしてその後に、残った第4の修練:ビッグウェーブに向かうだろうと・・・。
ユタの読みは当たり、ボディはベネゼエラに向かっていて、資金調達の為に、
地元の小さな銀行を襲撃している事が判った。
パパスと共に襲撃された銀行に向かいボディを追うユタ。
しかしユタがボディと思いとどめをさした強盗はヘルメットを脱ぐとサムサラだった。
サムサラの死を前にしても顔色1つ変えず、またも逃げるボディに対し怒りに燃えるユタ。
このままでは、ボディが『オザキ8』の習得の為に集めた人間全てが死んでしまう・・・
それが正しいとは思えない
ボディをとめる為、ユタはエンジェルフォールまで追いかけた。
断崖絶壁を登りきろうとしているボディを追いかけるように登るユタ。その前にはグロメも居た。しかしグロメは力尽き、谷底に落ちていった。
ボディは、エンジェルフォールを登りきった後、ユタの目の前で、979m下の谷底へ吸い込まれる様に落ちていった。
これこそが、神を信頼した捨て身の鍛錬であり、『オザキ8』最後の修練:究極の信頼だった。
ユタもまたボディを追い、谷底に落ち、捜査官に引き上げられ助かるが、ボディの姿を見つける事は出来なかった。
信望者を犠牲にしても信念を達成しようとするボディの生き方は、
親友ジェフを失った悲しみを乗り越えようとするユタを傷つけるしかなかった。
それから数ヵ月後
ユタは南カリフォルニア沖・コルテスバンクに居た
10年に一度の大波が来ると言われるここで、ボディは大嵐の中、姿を現した。
最後の望みをかけ、説得にあたるユタ。
『オザキ8』の修練の為に、どれだけの仲間が犠牲になったか、それをお前の仲間が本心から喜んでいたと
思っているのかと
だがボディの心には伝わらない。
もう修練は達成できた、この美しい海の中で死なせてくれと。
ユタは、嵐の海の中、ヘリコプターで引き上げられ、ボディは大荒れの海の中、波にのまれていく所で映画は終わる。
この映画の原案『ハートブルー』最初に観た時の印象が
人の縁は流れるものであり、縛ったり縛られたり、はたまた
誰かの人間関係を侵害してるものでもいけない。
てもの。
ボディみたいな人は、実生活にいると、口やブログとか態度物腰では『ありがとう』とか『感謝』って
即席カップラーメンみたいにいえる人が多い・・・んだよねぇ。
案外世話焼きだから、友達や信望者も増えていく。
でも言葉の持つ重みが生み出す結果や責任については、実際の所あまり判ってないのだと思う。
自分のパーソナリティは、どっちかというとユタのタイプで。
ユタは、自分の相棒を失った事に自責の念を感じ、その答えを求めてボディに答えを求めたのだろうけど。
ボディの信望者が、どんどん死んでいくのに、ボディが超然としているのを目の当たりにして、結局は去っていったのだと思うし、
ボディはユタが自分の人生観に染まってくれなかったのが残念だったのだろうなと思う。
まぁ個人的に苦手なのは劇中でどんなタイプ何ですかぁというと『ボディの信望者』だし、
ボディのフォロワーがああだとボディを信用できないというユタの気持ち
判らないでもない。
おそらくね『ボディの信望者』になるタイプって、実際にいると、ボディみたいなタイプに
『行かないで~』とか『戻ってきて~』、はたまた『○○して~(その他モロモロの欲求)』みたいな
言葉や雰囲気を無意識のうちにぶつけてると思うのよ。
それか『ボディの為なら○○でも~』とかね。自分がなくなってる。
他人に期待したって人生変わるわけねぇだろうよ、と思ってるアタシからすると、これがオエッとなるわけで
・・・自分の欲求で軽々しく他人を引き止めたり、ナントカしろって
言えるのは
深い別れの哀しみを何度も体験してないんだろうか+自分の抱えている悩みや
問題が周囲に理解されないとか、そういう事があまりなかったんだろうなぁ。
と考えてしまうのです。
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