ティーン向けのラノベが原作の映画
同士が戦うとか裏切りにあうかもしれないという面で
『ハンガーゲーム』と比べられているのだけど、私的に
主人公はどこに行っても同士や友人と思った人間から切り離される運命で孤独というのは、
この作品に一番近いのが
『ジャンパー』だと思う、アレも小説原作だし。
『アイ・アム・ナンバー4』は
チョと違うかな・・・『トワイライトシリーズ』程、ミョウチクリンに登場人物に特権意識が
あるわけでもなく、現代社会の闇も反映している映画。
人は所詮孤独という概念映画は、個人的に好みです。試写会で観て来ました。
予告編はこちら、あらすじいってみる
時は最終戦争後の近未来のシカゴ
人類は秩序を維持するために、ファンクションと呼ばれる5つの共同体に分類されていた。
生まれてくる子供は、95%の割合で親と同じファンクションになる、残りの5%は違うファンクションとなる。
そしてどのファンクションにもカテゴライズされない人間を世界は『ダイバージェント(異端者)』として
恐れる世の中になっていた。
子供は実年齢16歳になると『選択の儀式』を受ける。
適性検査及び性格検査で、どのファンクションに属するか決められるのだ。
無欲(Abnegetion)は、現在の政権を担う私心のない集団。常にグレーの服を着用し、ファンクションを
持たないホームレスも養う。
平和(Amity)は、優しく穏健派で、他のファンクションに供給する農作物を栽培して暮らす。服装はアースカラー
高潔(Candor)は、正直で司法を担うが、悪意はなく思った事を正直に述べる為、誤解を受ける事も多く、白か黒を着用する
博学(Erutide)は、知識豊富で、論理的で紺色の服を着用し、上から目線で、政権を担う無欲を敵視している。
勇敢(Dauntless)は、恐れ知らずの武闘派で、警官軍隊に属し、体にタトゥーを入れている。
無欲に属する父・アンドリュー(トニー・ゴールドウィン)と、母ナタリー(アシュレイ・ジャド)に
育てられたベアトリス(シェイリーン・ウッドリー)は、幼い頃から勇敢に憧れていた。
16歳の時に弟ケイレブ(アンセル・エルゴート)と共に選択の儀式を受けに行く。
しかし試験監督官トリ(マギー・G)はベアトリスの結果を見て驚きを隠せないでいた。
彼女の検査結果は、無欲、博学、勇敢の三つが出た、つまりダイバージェント(異端者)だったのだ。
トリは、今回の検査結果は封印するので、親と同じ属性にするようにベアトリスに警告するが、
ベアトリスは、ケイレブが博学に申請したのを目の当たりにし、自分は勇敢を選び名前もトリスに変える。
トリスは、ここで高潔から来たクリスティーナ(ゾーイ・クラヴィッツ)、アル(クリスチャン・マドセン)、
博学から来たウィル(ベン・ロイド・ヒューズ)らと顔見知りになる。
勇敢のリーダー・マックス(メキー・ファイファー)は別ファンクションからの新入者を快く迎えるが、
冷酷な勇敢のリーダー・エリック(ジェイ・コートニー)は日々彼らに訓練を加え、脱落者を
出すように仕向けていく。
別ファンクションから勇敢に来た場合、精神、肉体共々ふさわしいか訓練を受けることになるが、
様々なテストの結果、ふさわしくないと判断された場合、元のファンクションに戻ることも、
許されず、ホームレスとなってしまうからだ。
肉体訓練ではなかなかいい成績を残せず、おちこぼれるトリスを周りは励ます。勇敢に属する
証としてトリスはタトゥー店にタトゥーを入れにいくと、彼女はそこで試験監察官トリと出くわす。
トリの弟はダイバージェントで、勇敢を選択して命を落とした。その二の舞になって欲しくなかったのだ。
その日を境に、トリスは訓練でメキメキと腕を上げていき、飛ぶ鳥を落とす勢いで勇敢の中でも
トップクラスを争う成績を収めるようになる。
これには勇敢に属する周りの者も疑いの目を向け始めるが、新入者を指導するフォー(テオ・ジェームス)は、
黙って彼女の成長を見守っていた。
やがて勇敢になるための最終テストで、トリスはフォーと対峙する。
恐怖を克服するテストで彼女が見たものとは意外なものだった・・・
以下ネタバレです
最終テストで、トリスは自分の中にある恐怖を克服するのではなく、フォーの中にある
恐怖を見てしまいます。
高所、閉所恐怖症、人の顔を見て殺す事が出来ない恐怖、そして父親への恐怖・・・
シュミレーションテストだったのですが、トリスは4つみえたフォーの恐怖の中から、父親を選び
歯向かっていくところでテストが終了します。
フォーの父親が、自分の父親の友人であり政府高官のマーカスである事に驚きを隠せないトリス。
フォーの本名はトビアス・イートン、無欲の政治リーダー・マーカスの息子だったのだ。
彼のニックネームは4つの恐怖からきていた。そして彼の背には全てのファンクションの象徴が彫られていた。
どこにも属したくない
親切で、恐れを知らず、正直で無欲で、知識豊富になりたいからと
フォーの助力もあり、テストに合格したトリスは勇敢として活躍する事になったが、勇敢全員に
マインドコントロール血清がうたれた事から、彼女はダイバージェントとしての素性を明かされそうになる。
血清は、博学のリーダー・ジャニーヌ(ケイト・ウィンスレット)が、自らの手を汚さずに政権交代をたくらんでの事だった。
血清によりマインドコントロールされた勇敢の面々は現在の政権を握る無欲の人間を皆殺しにしようとする。
このままでは家族が殺される・・・トリスは家族の待つ無欲のファンクションにフォー共々向かうが、
ジャニーヌは、フォーがマーカスの息子である事をしり連行してしまう。
あわや処刑されそうになったトリスを命がけで救ったのは、トリスの母・ナタリーだった。彼女は無欲ではなく勇敢だったのだ。
いつかこの日は来るかもしれない・・・そう思いつつ息を引き取るナタリー。
哀しみを振り払い、トリスは隠れ家に身を寄せていた父アンドリューと博学から逃げてきた弟ケイレブ共々、
勇敢の中心部に乗り込んでいく。
ジャニーヌの抵抗にあい、アンドリューが命を落としたものの、勇敢のマインドコントロールは解け、
無欲が皆殺しになる最悪の事態は免れた。
そして数日後、フォーは、父・マーカスに再会するものの、気まずいままだった。
フォーは勇敢に残る事にしたが、両親を失ったトリスとケイレブはマーカスにつれられ勇敢を後にする事にする。
三人を乗せた列車は『平和』へ向かっていく・・・
・・・というトコで映画は終わります。
原作といささか違うというか、原作はもっと進んでいるので
まぁ『話の魅力を伝える』という意味ではよかったんじゃないでしょか。
アシュレイ・ジャドが母親役というのは『ジャンパー』でダイアン・レインが母親役だった時と
同じぐらいの納得度だった、うん。
フツーの母親役で、このキャスティングは、ありえねぇ~とオモテたら、あら?やっぱりね、
話のキーパーソンになる母親役という。
原作は続きがあるので、ダイバージェントのナゾは、まだまだ解き明かされていく過程なんだろうけど。
映画を観た後の感想は『ジャンパー』に似てたかな。
人は自分たちが生き易い様に似たもの同士が集まる。
そこに違う人間が混ざると異端者扱いする。
彼、彼女らが心を開かないのは当たり前の事なのだと思う。
そんな社会の責任をある意味暗喩的に追求するシリーズだとも思う。
ダイバージェント 異端者 (上) (角川文庫)/ベロニカ・ロス
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