推定無罪(原題名:Persumed Innocent '90年米) | Que amor con amor se paga

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現在レンタル中の、『キング・オブ・マンハッタン~危険な賭け~』は、
この映画観た人は似てるなぁ~って言いますね。

限りなく真っ黒な容疑者をブリーチかけたみたいに白にするところはね


『大統領の陰謀』、『ペリカン白書』で知られる、アラン・J・パクラ監督

死刑廃止論者の原作者のスコット・トゥローは、この一作で有名になり、現在は
シカゴの国際弁護士事務所でプロボノをしているそうです。


監督、原作者共々、間違った事が、罷り通る世の中にメスをいれるタイプ

名作といわれる所以ですねぇ


予告編はこちら、あらすじいってみる





首席検事補佐のラスティ(ハリソン・フォード)は、上司である、
地方検事レイモンド(ブライアン・デネヒー)から、検事補のキャロリン
(グレタ・スカッキ)殺人事件を担当するよう依頼される。

しかし、ラスティはまずい事に、助手として引き抜いた彼女と不倫関係にあったが為に、
容疑者として刑事告訴されてしまう。


現場から、ラスティの指紋がついたビールタンブラーまで出てきて、
状況証拠としては不利なものばかりが出てきた。


ラスティは、今まで宿敵扱いしていた辣腕弁護士アウジャンドロ
(ラウル・ジュニア)に弁護を依頼し、友人の刑事・
リップランザー(ジョン・スペンザー)と共に調査を続ける。

しかし調査の為、キャロリンの背後を洗っていくと、とんでもない事実が発覚する。

キャロリンは身分を偽り大学に入学、検事になる為に検事局のありとあらゆる男性と
関係を持っていた。

ラスティもその中の一人に過ぎなかったと知らされ、彼は愕然とする。


幼児虐待事件を担当する一方で、不妊手術をして、男性を利用するトンデモ女



だったコトまで露見した。

今まで事件の味方と思われていたレイモンドまでもが反旗を翻す

地方検事の選挙戦を間近に控えたレイモンドは、なんとしてでも、この事件を
隠蔽したがっていた。

彼までもが、キャロリンと関係を持っていたからだった。


そしてラスティは、事件の背後には、キャロリンの検事局内での異性関係
だけでなく、収賄事件が絡んでいる事を知る。

アウジャンドロは、判事の一人ラレン(ポール・ウィンフィールド)の
収賄の事実を掴み、ラスティに推定無罪を勝ち取らせる。


が、しかし真犯人がラスティの妻のバーバラ(ボニー・ベタリア)だった事が発覚。

それは自らの存在を軽んじられた事への恨みだった…


ここからネタバレいきます


いやぁ、キャロリンが、ここまで食わせものだと思いませんでしたねぇwww

原作は面白いんすが、なんせ映画が古い(失礼)なんで、女の人のふぁっそんが古い…

グレタ・スカッキみても、あらすじには『若くてセクシーな』と書いてあるけれど、

尻軽なおばさんと見抜けないで、浮気しちゃうなんて、ラスティ目がねぇなぁ~



…とツっこんでみたり


原作も映画も真犯人は誰なのかボヤかして描いてあるんですが


原作では、本当に真犯人が誰なのか判らない様に描いてあるのに対して、映画は
ある程度判るように描いてますねぇ


この映画、何度もテレビで放映されてるので、観る回数もあるんですが

ホントの所は

1:キャロリンとの関係が少々きまずくなったダンナ(ラスティ)

2:餞別にビールタンブラーを送ろうと奥さん(バーバラ)に頼む、ラスティ

3:奥さん(バーバラ)自分の家にも同じグラスを送る

4:未練がましく、別れ際に○してしまったラスティ

5:別れないでくれとキャロリンにうるさく付きまとわれた→撲殺→レイプ犯の犯行にみせかけようと工夫

6:殺人用具一式を箱の中に隠す


…こんな感じで、奥さん(バーバラ)とダンナ(ラスティ)の行き違いの犯行だったかもしれません。

奥さんは、元々有名な数学者だったのだけど、ラスティに懇願されて主婦になった、でも、復帰の機会を狙い
論文を書いている。

そんな時に、ダンナが浮気してるもんだからそりゃー許せないわけです。

ビールタンブラーを送る件も、同じものを家に送ってダンナの指紋ベタっとつければ、
ダンナの浮気の証拠になるから、現場おさえたも同然です。

キャロリンに、別れ際にゴネられたのか、ナンなのか、
これだけ、男を踏み台にするという汚いマネをしてきた女性でも、他人の男性だと、
奪いたくなるのか(それを称してゴーマンと言う)、
それがこの女面倒だな~と思われたせいなのか、撲殺され、あんな小細工までした…という
オチなら、ナットクです。


で、この事件、奥さんは無罪放免になります。

ダンナの浮気の被害者ですから。


ダンナは『疑わしき歯は抜かない』という推定無罪を勝ち取りましたが、
抜かなかった疑わしき歯の存在(無罪)により、自分の人生
知らない間に、歯周病になって、歯みんななくなっちゃいますよwwと、ゾワっとくる冷酷な
忠告されてるような映画でもありますねぇ








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