にわかロッカーのROCK講座
Amebaでブログを始めよう!

バカだも~ん

1984年そらみみのハシリのような曲が誕生しました。それこそ
このタイトル「バカだも~ん」!
いや、違った

Bark At The Moon / Ozzy Ozbourne

邦題は「月に吠える」です。この曲はタイトルそのままなのですが、
サビの部分がどう聴いても、「バッカだもーん」に聞こえてしまって
仕方がない。どうせなのでカラオケでも「バカだもーん」って歌ったりして。
そしてそのほうが本当っぽく聞こえたりして…



ジャケットもビデオも狼男なわけで、下手すると、色物なのではないかと
勘違いされますが、この人(Ozzy)の場合、業界でも変人で通ってます
から本当にやばいって感じですね。

$にわかロッカーのROCK講座-Bark At The Moon

通常ソロ時代のOzzy Osbourneというと、ギタリストとセットで評価されがち
です。するとどうしてもRandy RhoadesとかZakk Wyldeの時代の曲がクローズ
アップされるわけですが、私としてはJake E. Lee! 日系人ということも
ありますが、当時単なる速弾きだけでなく、複雑なフレーズも弾くということで
ギタリストとしてとても評価していました。この曲も中間ソロだけでなく、
エンディング~曲の最後まで引きまくるところがかっこいいです!

また、この曲と同名のアルバムですが、若干コンセプトアルバムちっく
になっています。たとえば、Rock'n Roll Rebelとか、Centre of Eternity
なんかはこの曲と関連のある詩になってます。

通常のアルバム・ジャケットは↓こちらですが、

$にわかロッカーのROCK講座-BATM_red

UK版はなんと、↓こんなジャケットです。ロゴのふちが赤から青に
変わっただけなのですが、かなりの変わりよう。

$にわかロッカーのROCK講座-BATM_blue

通常真っ赤なほうがオドロオドロしいのですが、Ozzyを知っている
私からすると、逆に青いほうが寒気がしますね。
収録曲も多少違ってます、通常版のSlow DownがUK版では、Spider
に変わってます。曲順も違っていて、UK版の方はよりコンセプトアルバム
に近い扱いになってます。

私ですか?当然両方とも持ってますが、何か?

EOF

これが本当のロッカーだぜぃ

The Rocker / Thin Lizzy



Thin Lizzyの初期の名曲「The Rocker」です。この曲はアルバム「Fighting」に
入っていますが、レコード会社が変わったため、後半の名曲を集めた
ベストには入っていなかったります。
とくに、Phil Lynott追悼記念のベスト盤「The Wild One」に入っているものは
2分41秒ですが、これは短縮版です。ギターソロが超短縮されています。
もともとのアルバム・バージョンは5分14秒。つまり2分半もギターソロが
あるのです!



アルバム・バージョンもいいのですが、この曲はぜひライブ版を聴いてほしい!
Thin Lizzyの解散コンサートの最後の曲であり、その模様を収録した
アルバム「Life Live」の最後の曲でもあります。

http://www.youtube.com/watch?v=gVV0pfs8DlY


この曲ですが、途中のソロは当時のギタリストEric Bellが弾いているようです。
ところが、ソロの終盤になるとループ演奏に入り、メンバー紹介へ!
そこでなんと、
Eric Bell
Scott Gorham
Gary Moore
Brian Robertson
John Sykes
以上、ギター
Darren Warton (Key)
Biran Downey (ドラム)

以上の5人で、速弾きを繰り返すのです!とくにGaryとJohn Sykesは同じフレーズ
なのに個性が出ています。これだけの名ギタリストが、過去に参加しただけなら
まだしも、解散ライブに集合するっていうのが、このバンドのすごいところです。

Phil Lynottがまさに人生(Life)をかけたバンドThin Lizzyの
最後のアルバムがこのライブ盤なのです。

RIP

ミナトはロックシティ

本日は、ちょっとポップなところをご紹介。

 We Built This City / Starship



ポップと言えども、ちゃんとロックです。なぜならこの曲の邦題は
「シスコはロックシティ」だからです。原題は「私たちがこの街を造った」
この街とは、そう、San Franciscoです。サンフランシスコのことを
当時の日本ではシスコと略していたのですが、実は本場アメリカでは
FriscoとかSanFranと呼ぶ方が多いそうです。あーあーシスコって
輸入盤レコード屋があったな~

この曲、最近男女で歌えるハードロック曲って、お題で調べたら
やっと思いついた曲です。案外男女で歌っているロック曲って
ないんですね。このバンドは映画マネキンの主題歌「Nothing's Gonna
Stop Us Now」という名曲もあります。

このバンドのバンド名は
Jefferson Airplane →
Jefferson Starship →
Starship
という順番で変化しています。Airplane(飛行機)からStarship(宇宙船)
へ変わるあたりが時代を反映しています。
ロック界の出世魚ですね。

$にわかロッカーのROCK講座-starship

さらにこのPVは非常に貴重です。それは3:30ごろを聞くとわかります。
現在入手可能なCD音源では、単なる間奏なのですが、PVを聞くと
わかるとおり、当時のLPなどでは、ラジオアナウンサーの声が
入っているのです。これはSan Franciscoで有名なラジオ局の
アナウンサーの実際のオンエア音声らしいのですが、なんと
この曲がヒットすると、著作権を主張して、結果的に削除される
ことになったそうです。確かにラジオの音声といえども著作権は
適用されるかもしれませんが、そのアナウンサー一人がへんな欲を
出したことで、せっかくの曲の構成が台無しです。

この曲タイトルのとおり、アメリカ西海岸に住む人々が、アメリカの
ポップ・ロックを創り上げたという内容になっています。
その感想でアナウンサーはこう言っています。

Your favorite radio station of your favorite city, the city by the bay
the city that rocks, the city that never sleep!
(あなたのお気に入りの街のお気に入りのラジオ局、
 湾沿いの街、ロックする街、眠らない街のラジオ局です!)

このBayとはもちろんCalifornia Bayです。
このアナウンサーは本当に街とロックを愛していたのか、金に
目がくらんだのか。。。

Keep on rockin'

暗闇から偉大なる白い。。。ヒレ?

本日は、私がひそかに好きなバンド、Great Whiteです。
ファーストアルバムの1曲目

 Out Of The Night / Great White

はシングルにもなっていない曲ですが、なぜか好きです。



歌詞は、よくある感じで。。。
「ダメなロッカーの俺だけど、君を夜中にさらいにゆくぜ」
といった内容です。実に安っぽいですね。。。
でも間奏部分のベースラインとか、最後の転調とか。歌メロとか。
やはり実力があるからでしょうかねー。

曲調も当時のLAメタルを意識した作りでしたが、このアルバム
自体はあまり売れませんでした。そこからだんだんと彼ら本来の
ブルージーな曲調を主体とすることで、しだいに売れてゆきます。

それと反比例して、僕の興味からははずれていくという流れに。
当時なぜそれほど売れなかったのか、写真からはどう見ても
一番美形の人がドラマーだったりするからかなーとかいろいろ
考えさせられます。

にわかロッカーのROCK講座-great_white_band1

左から
  • Gary Holland – drums, percussion, backing vocals

  • Lorne Black – bass guitar

  • Jack Russell – lead vocals

  • Mark Kendall – lead guitar, backing vocals


  • バンド自体の実力はあった、というのが一般的な評価なので、
    変に大衆ロックを意識した音作りが受け入れられなかったの
    かもしれません。大衆ロック好きな私には悲しいですが(笑)。
    でも好きな音楽をやり始めたら、売れてきたというのは、幸せな
    ことですね。音楽全般としてはは好きだけど、好きでもない
    ジャンルのBGM作成を仕事としてやらなければならない、
    ミュージシャンも大勢いるはずですから。

    バンド名はホオジロザメからとっているようですが、当時は
    「偉大な白人」とも取れる名前が人種差別的だと批判を浴びたり
    しました。
    3作目以降アルバムジャケットにサメの背ビレなどがよく描かれて
    います。特におもしろいのは、
    3作目 「Once Bitten..」、
    4作目 「Twice Shy」
    というアルバム名で、2つ合わせてことわざ「羹に懲りて膾を吹く」
    の英語版「once bitten, twice shy」となります。なんという計画性!?

    にわかロッカーのROCK講座-great_white_album1

    切っても切れない仲の曲たち

    昔、レコードやカセットテープの頃は繋がっている曲がありました。特にアルバムの1曲目、2曲目に

    多く見られました。

    その代表格と言っていいのが

     The Hellion ~ Electric Eye / Judas Priest

    です。

    Judas Priestのアルバム「Screaming For Vengence」の1,2曲目です。この二曲は重なっている上に

    アルバムのカバーにも書かれているヘリオンくんのイメージソングと代表曲という組み合わせと

    なってます。この二曲、レコードやカセットテープの時は特に気にせず聴けたのですが、

    CD+PCの時代になって困りました。

    にわかロッカーのROCK講座

    へリオンだけで終わったり、エレクトリック~からいきなり始まったりします。二曲は繋がってて初めて

    意味があります。へリオンはエレクトリック~のイントロであり、エレクトリック~はへリオン最後の

    ピーポーパーから始まらないとおかしい!
    しかもCDは容赦なくブチッと行きます。あ~あ~(-。-;

    なので私はCDからリップする時二曲繋げてリップします。この一手間が大切!

    このような切っても切れない曲達は結構あります。いくつか挙げてましょう。

     ・The ides of March ~ Wrathchild / Iron Maiden

     ・Fortuna Imperatrix Mundi (Carmina Burana) ~ Back To Back / Pretty Maids

     ・Initiation ~ I'm Alive / Helloween

    次の2組(4曲)はCD上は1つの曲として扱われています。


     ・Midnight ~ Tornado / Skid Row


     ・Pink Flamingo ~ Let It Rock / Bon Jovi  最近は全体がLet It Rockとして扱われている!?


    ちょっと変わったところでは、


     ・Never Use Love ~ Lay It Down / Ratt


    があります。これらは2、3曲目(「Invasion Of Your Privacy」)ですが、微妙に

    かぶってます。昔はこれをきれいにばらすのが大変でしたけどね。(コピー用に)


    それでは、上記の曲をチェックしようとして、ついアルバム全編を聞き入ってしまわないようご注意を!


    「キエフの大門」か~ら~の~「聖者の行進」!

    タイトルのなぞについては以下を聞いてもらえれば解決します。

      Martch Of The Saint / Armored Saint




    この曲はイントロがそのまんまムゾルグスキー作、組曲「展覧会の絵」から「キエフの大門」
    です。ただし当然ハードロック調です。そこから、パワーメタル系のリフが始まり
    本編へ。当時このようにクラッシックの曲とコラボするパターンがいくつかありました。
    例をあげると、

     ・Metal Heart /Accept ・・・ギターソロが白鳥の湖
     ・Difficult To Cure /Rainbow ・・・曲全編が第九「喜びの歌」
     ・Farandole /Talas (Billy Sheehan)

    それまで、ELPの展覧会の絵、など特殊なケースはありましたが、
    この頃、HR/HM全盛期で、かつHRのお手本とされるDeep Purpleなかでも
    Ritchie Blackmore、そしてその系統を受け継ぐYngwie Malmsteenが
    エレキギタリストでありながら、クラシックが好きというところからこのような
    パターンが実現したのでは、と考えています。

    ちなみに、バンドとしては当時あまた出現するLA系メタルバンドの
    ひとつであり、日本ではラジオ、ロック・トゥデイで紹介された記憶
    があります。そのときバンド名に関連して「メンバー全員がライブで鎧を着ている!」
    という話!と、ジャッケッとがまさにそれもんだったために、輸入盤で
    即買いしました。

    にわかロッカーのROCK講座

    にわかロッカーのROCK講座

    当時、新人メタルバンドのアルバムを買うのが中学の音楽仲間ではやって
    おり、自分のお気に入りのバンドの輸入盤を、まわりに自慢するのを
    競っていました。

    正直、この曲はいいのですが、他の曲やこの後のアルバムでは、ヨロイ
    (=ARMORED)というコンセプトはどこかに行ってしまいました。
    あれはなんだったんだろう。。。

    EOF

    これが本当の鋼鉄サウンドだ!

    私はHeavy Metalという言葉が嫌いです。もちろんHeavy Metalと呼ばれる音楽は
    全般的に好きですが、Heavy Metalまたはメタルと呼ぶジャンルに対する
    感覚がまったく受け入れられません。

    もちろん音楽にジャンル分け、カテゴリはある程度必要です。これがないと
    CD屋さんが困ってしまいますし、買う方もAir SupplyとAnthraxが一緒の棚に
    あったら「なんじゃ、こりゃ!」となります。オリコンもBillboardも困るのは
    わかります。ただ、通常音楽のジャンル分けの場合、サンバやカントリー
    など曲調で分けるなら理解できますが、「重厚な鋼鉄サウンド」って分け
    かたはなんですか?しかもその範囲が、これがヘヴィ?というようなバンドまで
    入っているから困ります。通常のロックもしくはハードロックに含めないような
    「一般人には受けないと始めから決め付けられたロック」というように聞こえて
    なりません。

    ちなみにそれより後に出てきた言葉にThrash Metal(スラッシュ・メタル)という
    言葉がありますが、こちらは(私の理解では)ツーバスなどで16分音符を主体
    としたリフをベースにした曲全般という点でThrash=鞭打つ、で納得がいきます。
    それに対してHeavy Metalという言葉が使われる範囲の広いこと。LAメタルという派生形を
    入れるとBon JoviやPoisonまで含まれますからね。※ちなみにご存知とは
    思いますがBon Joviは東海岸出身であり、本来LAメタルではない。

    ということで前置きが長くなってしまいましたが、誰かが「ヘヴィメタ」と言うのを
    聞くとつい「本当の鋼鉄サウンドを知ってるの?」とつい思ってしまいます。
    そのとき頭に浮かぶ曲が

     Free Wheel Burning / Judas Priest

    です。これです!これがHeavyというものなんですよ!



    ネットを調べてみても当初Heavy Metalという言葉はBlack SabbathやらMotor Head、Judas Priest
    など特定の本当にヘヴィな音楽をやっていたバンド、そしてバイクや車の文化、
    そしてベルトや革ジャンに鋲をうつ独特のファッションと関連して発生したような記述があります。
    まさにこの曲、この時代のJudasの見た目をもってして「Heavy Metal!」と呼ぶのなら文句はありません。

    この曲は確かに速い!のですが、Metallicaなどのドコドコをずうっとやってる
    わけではないですし、ギターソロにメロディアスなハモリも入ってます。
    これは一説には、速弾きが上手なGlenn Tiptonに対して、バンドにおける古株の
    K.K. Downingにも見せ場を作らなければという圧力が働いたとか、働かなかったとか。。。
    ボーカルのRob Halfordの声は確かに金属的な音ですが、途中の早口ことば
    的なフレーズはとても独特だと思います。Thin LizzyのThunder & Lightninigにも
    通じますね。中学の頃、必死で覚えたものです。

    にわかロッカーのROCK講座-judas_metallion

    ちなみにアルバムジャケットに書かれている怪獣は「Metallion」と呼ばれ、ライブでは、
    巨大なメタリオンくんがお出迎えしてくれます。

    にわかロッカーのROCK講座-judas_live

    ゲイリー3連発! その3:偉大なるふたりへの追悼。。。

    今回はゲイリーの曲を3曲まとめて紹介しようという、まったくもって一方的な特集である
    GWスペシャルの最終回(3回目)です。
    やはりゲイリーでもっともお気に入りの曲というと

     Out In The Fields / Gary Moore

    を紹介するしかありません。この曲、Garyという縛りだけでなく、私のなかでロック曲として
    ベストの位置にあります。バンドとしてはKiss、アルバムとしてはWhitesnakeなのですが。
    なぜこの曲がベストなのか、自分でも明確な理由はわからないのですが、自分なりに
    分析してみると。。。

    ・曲の疾走感、メッセージ性
    ・キーボードを上手に配置した楽曲構成
    ・そしてGaryとPhilのツインボーカルのベストマッチ

    などかなーと思います。

    そうです、この曲はThin LizzyのボーカルPhil Lynottが残した最後のシングルに
    なります。
    当時Garyは本国イギリスよりも日本での人気が先行していました。それは超速弾き
    とブルージーなギターテクニックの両立だったのですが、一方で曲自体はそれほど
    取りざたされなかったように思います。ところがこの曲を含むアルバム「Run For Cover」
    からはギターソロよりも曲の構成自体が重視されるようになったと感じてます。



    当然、この曲のソロもすさまじい速弾きがフューチャーされています。
    それは第2回でも書きましたがGaryが故郷アイルランドで起きている内戦に対して
    まさしく「怒っている」感情が込められていると感じます。

    この曲の歌詞で特に印象に残っているのは次のフレーズです。

     No color or religion ever stopped a bullet from the gun
     どんな人種でも、宗教でも銃から弾丸を発射するのを止められはしないんだ

    このやるせないけれども、真実をついているフレーズが今もこころに
    焼き付いています。

    このシングルの発売の翌年、Phil Lynottがドラッグで亡くなります。
    Thin Lizzy時代にひと時代を築きながらも、喧嘩分かれしたGaryとPhil。
    Thin Lizzyはその後解散。それから苦難のときを送っていたPhil Lynottを誘っての
    録音。これからPhilが復活か、というときの訃報。当時、高校生でこの曲をコピーした
    ときにもMCで「フィルに捧げた」記憶があります。

    いまや、Garyも亡くなり、ふたりで天国でセッションをしているのでしょうか。
    Black Roseの魂よ永遠に。。。。


    RIP

    ゲイリー3連発! その2:ワイルドな最前線

    今回はゲイリーの曲を3曲まとめて紹介しようという、まったくもって一方的な特集である
    GWスペシャルの2回目です。

    Wild Frontier / Gary Moore

    この曲は先のアルバム「Wild Frontier」のタイトル曲であり、
    シングルとしてもリリースされました。
    この曲も12"バージョンが存在します。時間は6'40"。このバージョンの
    聴き所としてはソロが2回あることです。
    最初まずアルバム収録曲のソロに入り、その後、歌に行くかとみせかけて
    2回目のソロへ。しかもこのバージョンでしか聞けないソロです。
    まさに必聴です。



    さて、この曲の思い出というと、日本版のアルバムに、歌詞の和訳つける
    コンテストがありました。一般のファンが独自に訳をつけてそれを
    審査して優秀な人はGaryから何かもらえるといった内容だったと
    記憶していますが。そのWild Frontierの訳が印象に残っています。

    ソロ前のすこし静かになる部分、いわゆるブリッジの歌詞ですが、

    We count the cost of those we lost
    And pray it's not in vain.
    The bitter tears of all those years.
    I hope we live to see those days again

    この部分の訳が「戦火に倒れていった仲間たちの命が犬死でないことを願う。。。」
    といった内容でした。思わずうるうるしたのを憶えています。この曲はアイルランド紛争を
    歌った曲です。この曲に限らず、アイルランド出身のGaryの曲には戦争や社会情勢を
    歌った曲が多数あります。

    Murder In The Skies 大韓航空機撃墜事件
    Hiroshima 原爆と被爆
    Out In The Fields 戦争
    Blood of Emeralds アイルランド紛争

    この曲でも出てきますが、ゲイリーの故郷アイルランドは「エメラルド色の国」。
    Thin Lizzyにも「Emerald」って曲があります。また「The Forty Shades Of Green」
    というアイルランドを歌った曲名が出てきます。

    にわかロッカーのROCK講座

    にわかロッカーのROCK講座

    また歌詞と言えば本アルバムにCrying In The Shadowという曲がありますが、
    これは本田美奈子に提供した曲です。
    歌詞は日本側で付けたのですがゲイリーも英語の歌詞は付けてます。
    ただ1番と二番でhe(彼)とshe(彼女)を入れ替えただけになってます。
    省エネなのか逆に高度な技術のか… 同じ恋愛を男の側から見た場面と
    女の側から見た場面を楽しめるような感じなんでしょうか。

    RIP

    ゲイリー3連発! その1:丘を越えて行こうよ。。。

    今回はGWスペシャルとして、私の大好きなGary Mooreの曲を立て続けに
    3曲紹介しようという、まったくもって一方的な特集です。

    Over The Hills And Far Away / Gary Moore

    この曲はGary様がロックを卒業する前に、もっとも脂が乗っていた時代の
    アルバム「Wild Frontier」の1曲目、シングルとしても第1弾でした。
    この当時、12インチ・シングルにも凝っていたGary様、同じ曲でいくつかの
    バージョンを出しています。

     1.アルバムに収録されているバージョン 5分22秒
     2.7インチシングル用バージョン      5分22秒
     3.12インチシングル用バージョン  7分27秒
      ↑のちにCDに収録されます。

    3.のバージョンは冒頭が非常に長いです。足音から始まり、過去の
    シングル、Empty Rooms~Out In The Fieldsのイントロがかかり
    3つめのドアでやっとこの曲が始まります。

    では1と2の違いは何か?というとギターソロです。1は、アームを絡めた
    速弾きから始まるのに対して、2のソロは、低音弦での単音リフから
    始まります。実態は3のソロと同じです。

    なぜこの違いが印象に残っているかというと、当時アルバムとシングルを
    同時に買ったときにシングルにギターソロ部分の譜面が載ってたんですね。
    それを見ながら曲を聴いていただところ、割と控えめなソロだなーなんて
    思っていました。ところが聞いたのはアルバムだったため、実際には
    超速弾きが始まったわけです。そのとき「譜面と全然違うやんけ!」って
    思ったものでした。



    さて、この曲の見どころ(聴き所?)といえば、アイルランド風の間奏でしょう。
    哀愁ただようメロディーが日本人の心にも響きますね。
    歌詞の内容をざっくりまとめると、強盗の疑いをかけられた男が、遠く離れた
    刑務所で、残してきた愛する人のことを想うという内容です。
    (実はこの人が親友の奥さんということらしいです。)

    ちなみに当時のGaryは、ドラムを打ち込みにしています。曰く、「ドラマーが
    叩くとテンポがずれるから」だとか。 自分のギターはリズムマシンのように
    正確なのに、ドラムがついてこれない、というわけです。
    彼のストイックさを垣間見るエピソードですね。

    にわかロッカーのROCK講座-gary_moore_1

    RIP